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ツール
彫りを確認しながら彫っているわけではないのです!(彫りが見える訳が無い!)
ということは、頭に3D画像が浮かぶような人が、感で彫っているのです!!

しかもこれだけ大きな水晶は貴重な材料なので、失敗は許されない仕事なのです!(今では天然の水晶は僅かしか採れなくなってしまったので、ほとんどが合成水晶です)

歴史上最初のダイヤモンドのカットの方法が開発されたのは1475年で、それによりダイヤモンドの粉末を使った宝石のカッターが使えるようになり、それ以前は石を丸く削ったカボッションカットしかなかったのに、多数の面をカットしたファセットカットが出来るようになるのです。

これは単なるジュエリーとは違います!
400年から500年も前に作られた立派な芸術作品です!!
絵画のように額装して飾っておき、そこから外してジュエリーとして使うのが良いと思います。もし、ルネサンス期の絵画を買うとしたら何十億円のお金が必要なのですから、これ以上のお買い得な物は無いでしょう!

それにこの『キューピッドのお礼参り』は、数百万円もする宝石を使ったジュエリーに優る、身に付けて楽しめるアンティークジュエリーでもあるのです!
[中世鐙型サファイヤ リング アンティークジュエリー+]
まだファセットカットが出来なかった中世のカボッションカットのサファイヤを使った指輪。画像をクリックしてご覧下さい。
[裏+]

19世紀のリバースインタリオは全面を彩色してあるか、マザーオブパールを敷いてあるので、裏からは彫りが見えないのですが、これは裏から彫りが見えるのが特徴です。黒バックなので目立ちませんが、女神の足とドレスそれにキューピッドの体の一部の金箔が剥がれています。

フレームが18世紀後期ぐらいに作り直しされたのは、金箔が長い年月の間に剥がれたので、裏にガラスのカバーをセットする為に作り直しされたのだと重います。半分にカットされた真珠がオープンセッティングで裏から見えるのも珍しいことです。



[エセックス・クリスタル フクロウ アンティークジュエリー+]
↑19世紀のリバースインタリオ(エセックスクリスタル)

[ベルサイユ宮殿+]

16世紀になり、金箔技術は伝統工芸としてヨーロッパ、アジア諸国にて急速な発展を遂げました。
特にフランス、イタリア、日本に於いてその発展は顕著でした。
金箔は大変薄く(厚さ 約0,1ミクロン)、木、金属やガラスといったあらゆる表面を覆う事ができます。
金箔を張るための様々な技術が開発されていますが、棺や和屏風、ベルサイユ宮殿の装飾に見られる最も歴史のある水張りは、現在に至っても最も堅固な方法です。

水張りは、木、布、紙などの土台に数層の自然糊

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