[ママの臭い+]
「ママの匂い」
小元太も一歳になりました。小元太が来たばかりの頃は、この小さなベッドが大きく感じたものでした。小元太はこの小さなベッドがお気に入りらしく今でもここでお昼寝しています。ママの匂いがついた縫いぐるみと一緒に・・・。僕は母の臭いを知らないからちょと羨ましいかな・・・。
僕の母は僕を身ごもって結核が再発したので、僕を生むとすぐに隔離病棟に隔離され、僕が三歳の時に僕を一度も抱くこともなく天国に逝ってしまったのです。お婆ちゃんが僕を抱き上げてガラス窓の外から母に「元一だよ」って見せたのだと聞いています。
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