「不思議な山-2」
30年で出来たという不思議な山に近づきましたが、僕には緑に覆われた普通の山にしか見えなかったのでタクシーのドライバーに、「どう考えても分からないからどんな山なのか教えてください」と言うと、彼は、「あれは炭坑から出た使えない石炭を捨てて山になったボタ山なんです。それが30年間で緑に覆われて山になってしまったんです」と言うではないですか!そう言えばこの当たりは大きな炭坑が沢山あった地域なのを思い出しました。
昔の日本経済の花形産業だった炭坑も30数年前に終わりを告げ、巨大なボタ山だけが残ってしまった。しかし三十年間で、聞かなければ全く分からない程の普通の山になってしまう自然の力に、畏怖の念を覚えましたね。炭坑と言えば昔は大きな人身事故がつきもので、子供の頃に炭鉱事故にまつわる哀しい映画を見たのを思い出します。そんな話をドライバーとしていて、良い人だなと思ったので帰りも頼むからと名刺をもらって目的地で降りたのでした。着いてまもなくお客様に車で迎に来て頂きようやくお客様のご自宅に到着!
ああようやく到着とほっとして玄関のドアを開けた時!!品物を入れてきたトランクが無い(@_@;)(?_?)エ?(O_O)\(◎o◎)/!
僕は一瞬体中の血が凍結したような驚きと絶望感を感じて言葉も出て来なかったのです!!でもそこは運の強いフェニックスのGenですからね〜(笑)タクシーのドライバーには帰りも予約してあったし名刺も貰っているからまず問題ないと、タクシードライバーの携帯に電話したら「私もすっかり話に夢中になってすっかり忘れていました。すぐに気づいてお客さんが降りられた場所で連絡があるのを待っていたんです」と言うではないですか。
すぐに大丈夫だろうと思える状況ではありましたが、その瞬間は心臓が口からはみ出すんじゃないかと思うぐ