「廃虚と旅人」
マイクロ彫刻画
マイクロ技法
C.Haarger(ハーガー)作
象牙、真珠、18ct.gold
1770年〜1800年頃
縦2,8cm×横3,2cm
彫刻してある部分の厚さ約3mm
ハーガーはブリュッセルに生まれ、あのマリア・テレジアの「川辺の風景」を製作したヘス兄弟にマイクロ彫刻画の技術を学び、1770年にロンドンに居を定め、1773年にはソシエテ・デ・ザルティスで彼のマイクロ彫刻画3点が展示されました。ここで展示された象牙のレリーフの類のない繊細さについては、美術愛好家で評論家のホラス・ウォールポールが作品を「very
small」と評したことが知られています。もとはブロック・コレクションにあったハーガーのマイクロ彫刻画の2点は、現在ブリストルのミュージアム&アートギャラリーの所蔵にあり、ペテルスベルグのエルミタージュ美術館とドイツ、ブラオンシュヴァイグのアントン・ウルリヒ公爵美術館にもそれぞれ1点づつハーガーのマイクロ彫刻画が所蔵されています。