[ロマノフ家 クラウンジュエリー アンティークジュエリー
+] 『永久に美しいファベルジェのエナメル』
ロシアン クラウン・ジュエリー
(ブローチ&ペンダント)
ロシア 1900年頃
ファベルジェ作(マークはありません)
サーモンピンク・ギロッシュエナメル、ローズカットダイヤモンド、シルバー&ゴールド
3,2cm×3.2cm 重量18,5g
Sold
シャープで美しい地模様は非常に完成度の高い彫りです。
光の当たり方で微妙に変化する実に美しいギロッシュエナメルは、ファベリジェ以外では考えられないサーモンピンクで、ギロッシュエナメルでは歴史上最も美しい物を作ったのはファベルジェだと言われているのも頷けます。
ファベルジェは130色もの色のエナメルの作品を作っていますが、これはファベルジェ以外では絶対に不可能なことなのです。
昼の自然光と夜の照明のでも微妙な違いのある美しいギロッシュエナメルは、見ていて飽きることはありません。
僕は38年前に本でファベルジェの作品を見て、その独創的なデザインに魅力を感じ、いつかは扱ってみたいと思っていたのですが、その3〜4年後に偶然にロシア人の美しい女性との出会いがあり、彼女から預かったロマノフ家にまつわる銀のオブジェやファベルジェの作品を扱うようになったのです。
彼女の父親は、ソヴィエト時代にブレジネフ書記長の影の側近と言われたノーメンクラツーラ(共産党の特権階級)で、アンティークのコレクターでもあったのです。
あの頃は赤坂に店があり、そこにはロマノフ家にまつわるような名品がいくつも展示してありました。
その頃、テレビのモーニングショーで一番人気のTBSの番組に出て欲しいと依頼があり、ロシア皇帝ニコライ二世への献上品として作られた銀とガラスの大きなコンポートなどの名品をいくつか持って行って、TVに出たことがありましたね・・。
彼女の母親が世界のバレー界のプリマドンナと言われたマヤ・プリセツカヤと友達で、プリセツカヤが国から表彰を受けた時にプレゼントされた、ニコライ二世の皇后アレクサンドラの物だった、ダイヤモンド・ブローチ(鈴蘭のデザイン)をお金に換えたいということで、回り回って僕が扱うことになったのでした。
北国ロシアを象徴する鈴蘭のダイヤモンド・ブローチは、皇后アレクサンドラに相応しいそれは美しい物でした・・。
これはある国の大使夫人にお買い上げ頂きました。
それにこんな悲しい出来事もありました。