ラペル・ウォッチ
フランス 1910年代後半(ムーブメントはスイス製)
ギロッシュエナメル、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、
ローズカットダイヤモンド、
サファイヤ、プラチナ&ゴールド
Sold
アールデコの時代は、歴史上最も美しい宝飾時計が作られた時代です!!
それはプラチナの精錬コストが下がり、美しいギロッシュエナメルを活かすことが出来る繊細精緻なプラチナワークとの組み合わせが可能になったからです!!
この頃は腕時計が初めて作られた頃で、まだ宝石を使った豪華なブレスレット兼用の時計は作られていなく、ファッショナブルな上流階級の女性が付けた時計がこのラペル・ウォッチのような時計だったのです!
普通の腕時計でさえ高価でステータスシンボルだった時代ですから、このラペル・ウォッチが、当時どれだけ高価で特別な時計だったかは想像出来るというものです!
それはどんなの高価なジュエリーでも、ここまではしていないと思われる高度な技術ともの凄い手間を掛けた細工に現れているのです!!
普通のジュエリーでは絶対にあり得ないのはミルグレーンが表裏の両面に打たれていることです!!
僕はこの仕事を34年間やっていますが、これほど凄い仕事は見た事も聞いたこともありません!!!
ギロッシュエナメルのパターンは複雑で実に美しい物で、光の当たる角度で複雑に変化するサファイヤのイメージの美しいブルーは見る者のハートを捕らえて放しません!!
ファベルジェもそうであったように、最高級のエナメルは、ゴールドにエナメルを施すのです。
だからこのサファイヤのイメージの美しいブルーのエナメルは半透明なだけに、下のゴールドの色が微妙に影響してより複雑な色合いになっているのです!!
つまりそこまで計算して作られたギロッシュ・エナメルなのです!
竜頭にはカボッションカットのサファイヤが付けられています