/8,956字

ツール
+]

[プリカジュール・エナメル アンティークジュエリー+]

[ブラック・スター&フロスト アールデコ エナメル ペンダント・ウォッチ+]

ガラス釉の芸術

エナメル(七宝焼き)は、金、銀、銅などの金属製の下地の上に釉薬(ガラス質、鉱物質の微粉末を水とフノリでペースト状にしたもの)を乗せたものを摂氏800度前後の高温で焼成することによって、融けた釉薬によるガラス質の美しい彩色を施す技術です。

ガラス質は半透明なので、金属に地模様を彫ることで繊細で美しい模様を表現出来ますし、濃淡の変化も出せるのです!

釉薬がガラス質なので1000年以上もの時を経ても変色するこは全く無いのです!

だからエナメルは永遠に変わらぬ透明感のある最高の塗料と言える物なのです!

でもジュエリーなどの小さな物でないとエナメルを施すことは出来ません。それを入れる炉の大きさが問題ですし、大きくな物ほどむらなく均一に加熱するのが難しくなるからです。
だから絵画のような大きな物の作るのは不可能なのです。陶板画も余り大きな物はありませんが、エナメルの場合はもっと小さな物しか作れないのです。

エナメルはガラスより硬い物でこすったりしない限りは艶も全く変わりません!
(但し衝撃には弱いので固い物にぶつければ割れたりヒビが入りますが)

[ロシア エナメル ペンダント アンティークジュエリー+] [非加熱 アメジスト シャンルヴェ・エナメル ペンダント アンティークジュエリー+]
[eb-10-08...+]

美しい発色の秘密

エナメルの色は多彩でファベルジェは130色の色を出せたと言われています。

でも美しい色のエナメルを出すには極めて高度な技術と手間が必要で、いろいろな鉱物の粉末を微妙な調合で混ぜる必要がありますし、加熱する温度も色によって違い、それは全く職人の経験と勘に頼わざるを得ない極めて難しい作業なのです!

もし、何色もの色のエナメルを施すとしたら、その色事に何回も炉に出し入れして温度を変えて加熱するのですが、加熱してみないとどんな色になるかははっきり分からないし、もし最後に付ける色のエナメルで失敗したら、すべてが駄目になり最初からやり直しになってしまうので、失敗は絶対に許されないのです!

特にエナメル・ミニアチュール(細密画)の場合は、普通の細密画は絵画のように修正が出来ません!!
最後にほんの僅かでもミスをしたらすべてが終わりなのです!!

だから現代のジュエリーでは、アンティークジュエリーのエナメルに見られるような美しい色彩のエナメルを施したジュエリーは皆無なのです!!

[アールヌーボー エナメル細密画

TOP