この作品は、リバースインタリオと金箔工芸の技術の融合によるルネサンス後期の極めて希少価値のある傑作です!!
僕は37年間もこの仕事を続けていますが、今まで見たことも聞いたこともありません!!
リバースインタリオ(石の裏から彫ったインタリオ)は19世紀中期から20世紀初頭に人気のあったエセックス・クリスタルが知られていますが、『キューピッドのお礼参り』は、その原点と言える貴重な作品です!!
透明な水晶の裏ににカメオとは逆の沈め彫りで彫るということは、当然ながら、眼で彫りを確認しながら彫っているわけではないのです!(彫りが見える訳が無い!)
ということは、頭に3D画像が浮かぶような人が、感で彫っているのです!!
しかもこれだけ大きな水晶は貴重な材料なので、失敗は許されない仕事なのです!(今では天然の水晶は僅かしか採れなくなってしまったので、ほとんどが合成水晶です)
歴史上最初のダイヤモンドのカットの方法が開発されたのは1475年で、それによ