パリもロンドンも夢のような楽しい想い出と、悲しい想い出がいっぱい詰まった街です。
　でもそれも、もう過ぎ去った事・・・
　 今度の旅は、理想的な仕事のスタイルを求めてのスタートなのだから・・・
　その初日に、不思議にも、もう二度と出会うことは無いかも知れないと思っていた美しい物に出会ってしまったのです。
　それはまるで逢うことさえも出来なくなってしまった、遠い昔の恋人に出会ったような感激でした。
　去年、ある事件で大きな被害を出し、危機存亡の時に僕を助けてくれたマイクロカーブド・アイボリーにまた出会うことが出来たのです！！（それもすべてオリジナルの指輪）
　 魅力あるアンティークジュエリーほど何かドラマチックなものを感じるものですが、この仕事をしていると、人との出会いだけでなく物との出会いでも人生が変わるほどのことがあるんだなあと思います。
　そう言えばあのファベルジェの傘の柄も僕を助けてくれたのでした・・・
　
　今日は他にも心ときめく物との出会いがあり、充たされた思いで夕暮れのパリを歩いていたら、今度は素敵な公園に出会ったのです。それほど広くはないけれど、あのフレンチシンメトリーの公園とはひと味違う、人工的な臭いを感じない心安らぐ
公園でした。この画像の巨木もきっとオスマン男爵のパリ大改造を生き延びて歴史を見続けているのでしょう。
　まるでおとぎ話に出てくるようなファンタジックな風景にしばし時を忘れてぼーっとして、久しぶりに幸せな気持ちを味わいました。この公園には池があり、いろんな種類の美味しそうな鴨（笑）や、黒鳥までいるんです。

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