アンティーク　ブローチ　モザイクガラス　ローマンモザイク　イタリア

ローマンモザイク　ブローチ
イタリア　1850年頃
モザイクガラス、18ct.gold
4,5cm×4,5cm

これほど美しい色彩のローマンモザイクは僕が扱って来た中でもトップレベルの物です。この画像では金の輝きが表現されておりませんが、実際に手にとって見てみると金の輝きと華麗な色彩が相まって、まさに荘厳という言葉がぴったりです。
上下左右に描かれている４羽の鳩の姿と表情がそれぞれ違うのが素晴らしいし、何か意味があるのかとも思います。羽の微妙なグラデーションは、作者の並はずれた感性と良い作品を作ろうという情熱を感じます。縁の金の極細な縒り線も、実物を見るとよくもこれだけの細い金銭を綺麗に縒ったものだと感心させられます。現代では到底不可能ですし、アンティークでも滅多にない細さですね。（鳩の白い部分は画像処理のミスでつぶれています）もう少し古いモザイクの異常なほどの細かくてほとんど隙間が見えないモザイクは、技術的には評価されても、むしろこのぐらいの隙間があるモザイクの方がモザイクらしさもありますし、アーティティックであると思います。

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