ストーンカメオ バカンテ 四層 18世紀 このカメオは18世紀以降の作品としては石、彫り、フレームの三拍子ともに最高水準の傑作と言える物です!

三層の石を使った物はあっても四層になると滅多にある物ではありません。しかもベースの下も三層になっていますから、全部だと何と七層のアゲートなのですから驚きです。
僕はこれ程の美しい層を使ったカメオは今までに見たことがありません!!
しかも石の持ち味を存分に生かして美しいバカンテを彫ってあるのですが、白い層をバカンテの顔や上半身に使い、ベージュと茶色の層で髪飾りにしている葡萄の葉を表現してあるのです。

これ程美しいアゲートは当時でも非常に少ないうえに、石を見る目とそれを生かすセンスの両方がないと、カメオを彫れるように石をカットすることすら出来ないのです。だから現代の作家物のカメオはシェルカメオしか無いのです。ストーンカメオは目が腐るような酷い物しか作られていないのはその為です(笑)。

このように素晴らしい石を使ったカメオですから、彫りが良いのは当たり前ですが、バカンテの美しい顔には見惚れてしまいます。大きな形の良い目、鼻と唇それに微妙な立体感を出してある頬の表現は巧みです。

このカメオは正面からだけではなく、どんな角度から見て美しいカメオです。右斜めから見るとベースの下に三つの綺麗な層が見えますが、白い層がうねっているのが面白いでしょ♪

19世紀中期以降のカメオの場合はフレームに余分な宝石を使ったりして装飾過多に陥っている物も多いのですが、19世紀初期以前のカメオは、フレームもまた魅力の一つなのです。
それは名画にはそれに相応しい額縁が必要なのと同じです。

このカメオは18世紀後期から19世紀初期に作られた物ですが、フレームの彫金と材質を見れば一目瞭然なのです。
この時代は金が歴史上最も高価であった時期で、カンティーユなどの素晴らしい金細工が復活した時期でもあるのですが、このカメオのフレームの彫金は、正にこの時代を象徴するようなもの凄くグレードの高い彫金で、正に名画にそれに相応しい額縁が付いているのと同じです。

フレームの外側の縁は深くシャープな打ち出しですが、平らな面ではなく、ハーフパイプ状なのですからこれ程難しい彫金はないでしょう!
それに外側の縁から立ち上がるカメオを留めている部分の側面には、びっしりと隙間なく繊細至極の美しい模様が彫られているのですが、ここまでの見事な彫金のカメオフレームを僕は初めて見ました!

そして驚く事にはこれだけの素晴らしい彫金のフレームの材質が、金ではなくシルバーギルトなのには驚くばかりです!
しかも言われなければ絶対に分からない程のグレードの高いシルバーギルトで、ハイキャラットゴールドその物の色と輝きなのですからね〜!
そのコンディションも、フレーム下部にほんの僅かの変色があるだけで、とても200年も経っているとは信じられない素晴らしいコンディションなのです。

もちろん主役のカメオは完璧なコンディションで、フレームも含めてまるで今出来上がったばかりとしか思えない完全無垢の状態です。実物をご覧になられた方は一様に感嘆の声をあげられます
ね。

このストーンカメオこそ、18世紀後期〜19世紀初期のフレーム付きのカメオとして、僕がこの仕事をしてきた32年間で最も美しい作品です!!♪

ストーンカメオ バカンテ 四層 18世紀
ストーンカメオ バカンテ 四層 18世紀
ストーンカメオ バカンテ 四層 18世紀 ベースから下の部分に入っている白い層を見ると、複数の層は、すべて白い層のようにうねっていて、平らな板状の物が重なっている物ではないことが分かります!
この事は僕も今気がついたのですが、うねりのある多重の層を持つ石を見て、思いどおりの色を適当な場所に出るようにカットする事自体が極めて難しい事なのだと気がついたのです!!
このような美しい層を持つ大きなアゲート自体が極めて少ないうえに、それを生かす為のカッティングが難しいからこそ、このカメオのように四層の層を生かしたカメオが、アンティークでさえもほとんど作られていないのはそのせいなのです!

『バカンテ』
イタリア 18世紀後期〜19世紀初期
アゲート、シルバーギルトフレーム
6,3cm×4,5cm
ストーンカメオ バカンテ 四層 18世紀 ストーンカメオ バカンテ 四層 18世紀

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