古代ペルシャ インタリオ 占星術を司る王
「不思議な魅力」


この石を触った時のすべすべとした感触はとても気持ち良いものですが、自分の顔が石に写るくらい綺麗につるつるに磨きあげるのには、まだ石を削る為の機械もない時代ですから数ヶ月もの時間が掛かった筈なんです。古代のインタリオはほとんどが小さな物なのは、磨くのに余りにも時間が掛かり過ぎるからだと思いますね。だからこれだけの大型の物は当時の余程の権力者が作らせた物だと思います。この時代のインタリオは、まだジュエリーとして身につける目的では作られてはいませんからこれも印鑑として作られた物です。貫通した穴があるのはそこに紐を通して持ち歩くためなのです。
そしてこれだけの深い穴を掘るのも大変なことだったと思いますし、穴の開け方である程度の年代が特定出来るのです。ダイヤモンドの粉末を付けたドリルで彫った穴は形が綺麗ですし、中の穴もまっすぐで綺麗ですが、古代の物は穴の形が歪だし、中も凸凹で曲がっていたりするんです。
古代のインタリオは18世紀以降ののインタリオと違って石の質感が面白いんですよ。透明感のある綺麗な宝石がほとんど無かった時代だけに、このような面白みのある層を含む石を使ったのだと思います。資源を取り付くした現代とは違って、まだ面白い石が沢山あった時代の物ですからね。

この石は本当に白と茶色の層が美しいんです!♪
半透明の層もあって中が少し透けて見えるんですが、そこには細かい筋が沢山入っていてそれがなんとも美しいのです・・・。
それにこの縞模様の使い方が良いですね、3千年も前の物であることを全く感じさせないすごくモダンな感覚を感じさます。(これと似ています)
古代の物には、このように数千年の時を超えてモダンな感覚を持つ作品があるのに 驚かされまし、彫られている線は自由で生き生きとしたエネルギッシュなものを感じさせます!
18世紀や19世紀に作られた、古代のインタリオの雁作からは自由な雰囲気を感じません、なぜなら線が変に整っていたりして勢いがなくて死んでいるからです。
右のモチーフは古代の占星術師で王でもある人物がモチーフとされていますが、勢いのある彫が他の年代にはない表現の仕方です。左は長い四つ足で首も長い動物のようですが、馬かラクダかはたまた絶滅した動物なのか解りません。インタリオと粘土に押した物の拡大画像もご覧ください。
ロマンを感じさせるこの不思議な稚拙さには感性を刺激されますね、まさにアートと言えるのではないでしょうか。
このインタリオはモダンな金のチェーンが似合うと思います、実際身に付けてみましたがモダンアートの素敵なジュエリーと言うイメージが良いですね。
シンプルな洋服にとても良く映えるでしょうね♪それに、これはただ持っていて、遥か昔に思いを馳せるだけでも楽しいと思います、3千年も昔の物がいつも傍らに置いてある暮らしなんてとっても素敵な事だと思いませんか!♪


古代ペルシャ インタリオ
「占星術を司る王」
BC.1000
バンデッドアゲート
高さ2,2cm インタリオの直径2,4cm




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