ハイ・クォリティーなクラスターリング！！

クラスターリングはヴィクトリア時代中期から後期に流行したリングで、小さい宝石を密集させて花のようなベゼルになっているのですが、このリングは花が三連になっていて、小さいながらもゴージャスな感じがするクラスターリングです♪

使われている石も全てが上質なもので、シャンクや石留めなど彫金のレベルもハイクラスです！！

中央のダイヤモンドとルビーは小粒ですが、大変質の良いものです！！　

もちろん、メインの天然真珠も照りの良い珠（たま）で、一つ一つ微妙に形も色も違っているのが天然真珠らしいところで、隙間がなく、ぴたっと留められているのに、昔の職人の仕事の良さが感じられます！

真珠の形をよく見ると単なる円や楕円ではなく、花びらのような形の珠を選んでいるのです！

クラスターリングは19世紀後期にも９金で安っぽい物が作られていますが、そういう物とは別格の質の良さです！！

←実物大 ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉（直径2cm）を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

ヴィクトリアン　クラスターリング

天然真珠、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、ルビー、ゴールド

イギリス　1860年頃

ベゼル幅 1cm、重量 3.2g
リングサイズ： およそ12号


Sold

中央のダイヤモンドは、非常に小さい石なのですが、とても質が良いオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドを丁寧に金で留めています。

こんな小さな部分なのにローズカットではなく、オールドヨーロピアンカットになっているのは、このクラスターリングがいかにグレードの高い物かが解ります♪

クラスターに段差を着けているところもいいですね♪

パールを留めている金のギザギザの模様は、正面から見れば点線、横から見れば、縞模様に見える本格的な彫金です！！♪♪

横から見ても美しい♪

パールを留めている部分もきれいですし、シャンクにまで模様を彫っています♪

単に模様を彫り込んでいるだけでなく、月桂樹のような形に輪郭をカットしているのがいいですね♪！

シャンクの後ろの部分には、ぐるっと溝が彫ってあります。

裏には髪の毛を入れるためのロケットがついています。カバーのガラス部分が面取りになっていて、指の形に合うように湾曲しています！

このような部分に手間を掛けていることを見てもこのリングが良い物として作られたということが解ります。