『時を奏でる美しいオブジェ』

ラファエレスク（グロテスク）文様　クロック

フランス　２０世紀初期
オールモール（合金）

Sold（オーバーホール代込み）

32cm × 22cm、奥行き 14.5cm

優雅な植物の透かし細工の置き時計です♪
三つのパーツから出来ていて、パネル型の時計が左右の足に取り付けてあり、取り外しが可能です。

時刻合わせは、「六日巻き」と呼ばれるタイプで、一度巻けば六日間動きます。僕が試したところ十日間は動いていました。
一日につき５分進んでいましたが、オーバーホールすれば元の精度に戻ります。

鍵付きです。

文字盤には美しく、モダンな感じさえするフォントで数字を描いています。

中心の透かし細工も実に見事。

この時計の透かし模様は、グロテスク文様と呼ばれています。また、ラファエロなどが壁画の装飾に用いたので『ラファエレスク文とも呼ばれています。時計の下部にはドラゴンをあしらっています。

【グロテスク】
元来、古代ローマの人口洞窟（グロッタ）の文様。動物・植物・人物などが自然界の法則や大きさを無視して組み合わされ、幻想的で奇怪性を秘めている。

（古代の）アカンサス唐草はさらに自由な発想で動物や人間、幻獣を巻き込んで複雑化して、グロテスク文様という独特の様式を生み出した。
ヨーロッパの文様事典　視覚デザイン研究所編

装飾過多になりやすいデザインなのですが、この時計のパネルは花、草、ドラゴンを組み合わせた優雅なフランスの雰囲気になっています。

裏に製造ナンバーの刻印があります。

側面も透かし模様が入っています。

ライオン（パンサー？）の頭と花があしらわれています。