フランス ゴールド オープンワーク ブローチ兼ペンダント

『幻想的な雰囲気を醸し出すグロテスク文様』
フレンチ ゴールド オープンワークブローチ

フランス 1890年頃

18ct ゴールド、 天然真珠、オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
5,5cm×4,2cm
重量23,3g
Sold

 

1円玉サイズ ←実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

フランス ゴールド オープンワーク ブローチ兼ペンダント

 






この立体感のある美しい透かしは滅多にある物ではありません!!

美しいつや消しで、部分的に磨いて艶を出した所とが良く調和して素晴らしい雰囲気です!!

これは余程の高度な技術を持った職人が大変な手間を掛けて作った素晴らしい作品です!!

このような複雑な透かしは、ヤスリで丹念に仕上げる必要があるのですが、それが最も手間の掛かる作業なのです!!

この仕上げの良さは完璧で、見ていると本当に心地良いのです!!

だからこういう金細工は特別な作品でなければ存在しないのです!!

重量が23,3g もあることは、ハイクラスのジュエリーとしての証なのです!

使われている天然真珠は小さくてもとても照りの良い上質な物が使われています。







フランス ゴールド オープンワーク ブローチ兼ペンダント

左右に配置された子供のような姿はプットーといって、ギリシャ神話のエロース(愛)に由来します。

ギリシャ神話では青年の姿として描かれたエロースは、ローマでは小さな男の子として描かれるようになり、蝶の羽をもった女の子はプシュケと呼ばれたりします。

模様の中に出てくるプットーは性別ははっきりしないのですが、お団子の髪型と蝶の羽なので、プシュケーのイメージに近いのかなと思います。

プットーのかかげているダイヤモンドも小さいながらオールドヨーロピアン・カットされたものです。

 

『幻想的な雰囲気を醸し出すグロテスク文様』
このゴールドブローチに使われている文様は伝統的な物で、古代から幻想的な雰囲気を醸し出すために用いられてきた「グロテスク文様」と呼ばれ、植物が繰り返される「アラベスク文様」の一種です。このブローチはこの文様を19世紀後期のフランスの装飾として再構成した物で、ルネサンスの直線を軸にしたデザインに対して、渦を巻くようなアカンサスの葉が印象的です。ブローチ上部には、花を乗せた皿と壺が描かれていますが、これらも伝統的なモチーフになっていて、高度な金細工に 相応しい、優雅な正統派のデザインとなっています。

 

「皇帝も楽しんだ室内装飾」

草花に、人物や動物などを配した繰り返しの文様は「グロテスク様式」と言います。この言葉は美術用語で「洞窟(グロッタ)」という言葉に由来します。それは、この文様が洞窟のような地下の遺跡から発見されたからなのです。

グロテスクが「奇怪な」という意味を持つのは、後の時代になってからです。

ドムス・アウレアのフレスコ画

ローマ時代の皇帝ネロの「黄金宮(ドムス・アウレア)」内部のフレスコ画。(左)

この他にもギリシアのモザイク画や、有名な「ラオコーン群像」も黄金宮から発見されています。

ヴァチカン宮殿 ロッジア ラファエロが手がけたグロテスク文様

(上)ルネサンス時代のラファエロは、グロテスク文様をヴァチカン宮殿のロッジア(廊下)の装飾に用いました。上の写真では右の柱に映っています。

ラファエロにちなんで、この様式を「ラファエレスク様式」と呼ぶこともあります。

18世紀のロシア皇帝エカテリーナ2世は自国の宮殿にこのヴァチカン宮殿のグロテスク文様を模写させています。

この角度から見ると立体的な素晴らしい作りと完璧な仕上げの魅力が良く分かります!♪
フランス ゴールド オープンワーク ブローチ兼ペンダント

裏の仕上げも完璧です。

ピンは外れるようになっています。伸縮式のピンキャッチはこのブローチ兼ペンダントが非常に高級な物として作られた事を示しています。

フランス ゴールド オープンワーク ブローチ兼ペンダント

曲面に立体的に作られていることがわかります。

 

 








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