スカラボイド　シール（スカラベ状の形をしたシール）　リング
古代ギリシャ　紀元前450年頃
シャンクは18世紀後期で15〜18ctゴールド
スカラベの大きさ　12mm×17mm
重量　10,9g
リングサイズ　約15号
Sold
シャンクは18世紀後期の物なのでサイズ変更は可能です。

このスカラベリングは、ギリシャ古典文化の黄金時代と言われた頃に作られた指輪で、パルテノン神殿が作られたのもほぼ同じ時代です。

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オックスフォード大学、クラシカルアートリサーチセンター　＆　ビーズリーアーカイブより

ギリシアの古典期の宝石：
紀元前５−４世紀の古典期の宝石は、ギリシアの新しい写実的な様式を反影しているが、
ジュエリーと見なされながらももっと現実の用に足る使い道が模索された。
アルケイックな（昔からの）スカラベの形は忘れられていないが、最も多い形は、大きく、ドーム状だったり、やや低いスカラボイドだったりして、枠取りの模様は廃され、主題が単体で注意深く中央部分に置かれている。
シンプルな形なので、形や細かい所を写し取る非常に高い技術が解りにくいが、ディキサメノス(Dexamenos)のような芸術家の作品では彼のサインを残している。
石はまだ吊り下げたり、リングにするための穴が開けられていたが、いつくかは、底が平面ではなく凸型のものがあり、装飾があり、これはヘレニズム期の用途の前兆である。
クラシック様式の影響は、豊かなグレコ・ペルシアの宝石にも認められる。
主な材質は、カルセドニー（薄い青がグレコペルシアの人に好まれた）、ジャスパー（見栄えが美しい多色の物。
像を押さないと、何が彫ってあるか見えにくい。）

古代エジプトでは、お守り（アミュレット、護符）、ギリシアでは、宝石をスカラベの形に研磨して、平らな部分をシールとして使用した。スカラベは古代エジプトで人気のあるお守り。それらは、大量に残っており、それらに彫り込んである像や、形式は、考古学者や古代世界の歴史家にとって重要な情報源となっている。英語版　Wikipedia　　　　より詳しく知りたい方はこちらをお読みください。

古代エジプトのスカラベはその多くがスティアタイト（軽石にた柔らかな石で宝石ではない）で、古代エジプトは紀元前3000年に始まった第1王朝から紀元前30年にプトレマイオス朝が滅亡しローマ帝国の支配下に入るまでの、とても長い時代なので、スカラベも大量に作られており、簡単な細工のスティアタイトのスカラベは、今でもそれほど高価な物では
ありません。

それに比べてこの古代ギリシャのスカラベは数が極端に少なく、ましてやこのスカラベのように銀に金象嵌の物は非常に希な物です！！

約2,500年もの時を経た銀の味わいは、薬品を使って燻した燻し銀などでは到底味わえない古の美を感じます！！

長い間に腐食して出来た多数の小さな穴に、パティナと呼ばれるゴミなどが固まった黒い石のような物が入り、それが金象嵌と相まって、まるで日本の国宝の『油滴天目茶碗』のように美しいのです！！

スカラベは半球状なので、銀の部分が擦れて程よい艶があり、まるで燻し銀の点描の中に、黒のパティナと金蔵眼のコラボレーションが、油滴天目茶碗のような幻想美を感じさせているのです！！

この美しさは計算された偶然の美の陶芸とは違って、古代ギリシャ人の高度な業と、2,500年の時が作ってくれた偶然の美の合作なのです！！

僕はこの紀元前のスカラベに、数千万円もする宝石よりもずっとずっと魅力を感じます！！

シャンクは18世紀後期の物ですが、古代のスイベルリング（回転式指輪）の特徴を良く捉えた見事な作りです。

この銀のスカラベ・リングは古代の宝石を使ったインタリオ・リングに比べて、壊れにくいので使いやすいと思います。

とにかく、この指輪は二度と出会うことのない、貴方の宝物になること請け合いです！♪

普通のアンティークのリングにくらべて、ずっとずっと希少価値のある、この古代ギリシャのスカラベリングが、この価格で購入して頂けるのは、すご〜くラッキーなことだと思ってください。