ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー 実物大 1円玉サイズ
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ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

程よい大きさで、見た目ほど重くないので意外に使いやすいのです。
『悲劇の女王クレオパトラ』
ストーンカメオ ペンダント
カメオはイタリア又はフランス 19世紀初期
フレームはイギリス 19世紀初期
アゲート、18ctゴールド
4,7cm×4,1cm(本体のみ)
重量27,3g
Sold

【前代未聞の複雑な層を持つ美しいアゲート】
このカメオは商品として利益を考えて作られたカメオとは大いなる違いがあります。

決して一般受けするカメオではありません。

これを実際に付けられる人はそうはいらっしゃらないでしょう。

女性の顔のカメオの場合は、美しい顔でなければ、好まれないからです。

何しろ、クレオパトラがコブラに乳房を噛ませて死んで行く姿を彫ってあるのですから。

でも、絵画でもそうであるように、芸術とは唯美しいだけの物ではないのです。

このカメオは、前代未聞の複雑な層を持つ美しいアゲートを入手した作者が、石の持ち味を活かす為に考えた、独創的な石の使い方の芸術性豊かな作品なのです。

半透明で、且つ、クレオパトラのオーラをイメージさせる石の模様が出ていますが、これは作者がそれを意図して石をカットしたに違いないのです。

その効果が発揮され、裏から光りが当たった時の幻想的な美しさは格別のものがあります。

それに実際に身に付けた時にも、服の色で微妙に変化するのも魅力です。


ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー
ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー 【大理石の彫刻のようなカメオ】

コブラに乳房を噛ませて死を意識しているクレオパトラの表情は恐怖感を感じさせる迫力のあるものですが、彫りの深い鼻筋の通った美しい顔立ちは、正に絶世の美女と言われた女王クレオパトラの顔なのです。

このカメオの立体的な彫りは、まるで大理石の彫刻を美しい石の上に付けたようで、初めて見る人たちは、まさか全体が一つの石だとは思えず、二つの石を貼り合わせてあるのかと思ってしまう程です。





ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー 斜め2
【石の特製を活かした立体的な作品】

19世紀のストーンカメオには、とても厚みのある立体的な彫りの物もありますが、それらのカメオは全体に厚いだけの単純な彫りです。

このクレオパトラのカメオは、少し右を向いた頭部を、まるで大理石の彫刻のように立体的に彫ってあり、しかも変化に富んだ美しいアゲートの層を活かしています。

胸部よりも頭部に厚みを持たせて立体的に彫ってあるので、まるで大理石の彫刻のように感じるのです。

アンティークの優れたストーンカメオは、今までずいぶん扱って来ましたが、これほど石の特製を活かした立体的な作品は見たことがありません。

僕はこのカメオの作者がどんな人で、他にどんな作品を作った人なのか知りたくなって来ました。

これほど芸術性豊かな作品なのに、サインが無いのがアンティークジュエリーの面白いところで、だから僕は出来るだけノーサインで素晴らしい作品を扱おうというポリシーで仕事をしているのです。
ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー 斜め3 頭部の後ろ三分の一ぐらいと胸部の後ろの一部が、美しい石の層が出るようにカットしてあるので、普通の厚みがあるだけのカメオとは違って、違和感が感じられなく、よりいっそう美しく感じられるのです。



見る角度によって表情が変化するのは、立体感を出した巧みな彫りだからです。


裏
【19世紀初期ならではの素晴らしいフレーム】

このカメオのフレームも、19世紀中期のカメオとは大いに違う特徴があります。

月桂樹の葉を一枚づつ作り、鑞付けして表裏のない立体的な作りにしてあるのは、金が非常に高価だった時代の証です。

このフレームは、19世紀初期ならではの彫金の技術を駆使した素晴らしいフレームなのです。

だから、19世紀中期の同じぐらいの大きさのストーンカメオに比べて、これだけ立体的なカメオなのに、ずっと軽いのが特徴です。


このカメオは元はブローチ&ペンダントですが、今はブローチ用のピンが無くなっています。



ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー 右側から見ると、美しい色の層がまるでベールを被ったように見えます。



立体的な作りのフレームなので、側面から見ても美しいのです。
ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー ペンダント用のリングは独特の縒り線で、チェーンもすべてハンドメイドなのも19世紀初期の物らしい仕事です。

ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー 斜め1 ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー

ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー 【計算しつくされた石の使い方】

コブラの部分は他の部分とは違う質感で、これは計算しつくされた石の使い方をしているということなのです。

しかもコブラに噛まれて毒の為に変色した体まで表現してあるのには驚きます。
ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー
【作者は石を見る眼を持っていた】

コブラの部分を見ると、作者が如何に石を見る眼を持っていたかが解るというものです。

こういう石の特製を活かしたカメオを彫るのには、原石の状態でどのような層を持っているかを見抜き、どんなモチーフにすれば、この変化に富んだ美しい石を活かせるかを考え出す創造力が必要とされるのです。


ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー
ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー
このクレオパトラの眼の表現が素晴らしい!
ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー
このカメオに使われているアゲート本当に美しく、それを充分に活かした独創的な彫りは、作者が単なるカーバー(彫り師)の域を超えたアーティストだということなのです。
ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー
 
ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー ストーンカメオ クレオパトラ アンティークジュエリー

実物大2
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