天然真珠(バロック) ペンダント アンティークジュエリー 実物大
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ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

天然真珠(バロック) ペンダント
ヨーロッパ(国名不明)
1890年〜1900年頃
デマントイド・ガーネット、ルビー、エメラルド、ローズカットダイヤモンド、ゴールド&シルバー
真珠本体 2,5cm×1cm
重量3,1g
アンティークケース付き
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天然真珠(バロック) ペンダント アンティークジュエリー 僕はこのような大粒の美しいバロック真珠を使ったアンティークジュエリーを過去に見たことがありません!

このバロック真珠を見ていると、ルネサンス期に芸術家の創作意欲を刺激して作られた大型のバロック真珠を使った芸術作品が生み出されたことが納得ゆくというものです!

このバロック真珠は、ウィーンの美術史美術館にあるルネサンス期に作られた、葡萄の房のような天然真珠を使ったペンダントと似たようなタイプのバロック真珠であることが分かります。

多数の真珠が固まったような不思議な形状は、いろいろな特別の条件がすべて整うという、確率的には余りにも低いことがたまたま起きて出来た極めて珍しい天然真珠なのです!!

照りが良いうえに凸凹なので、真円真珠とは全く違う輝きが魅力です!♪

最上質の養殖真珠真珠では5年の歳月をかけて作った物もありますが、それでも真珠層の厚さはたった2mmしかないのです!!
だからこのような大粒の天然真珠は、20年から30年も掛かって出来た極めて貴重な真珠なのです!!

だからこそ、この天然のバロック真珠のペンダントを作った作者は、小さくても高級な石のデマントイド・ガーネット、ルビー、エメラルドを使って、デコボコの天然真珠に蔦が這うような、想像を絶する難しい細工をしているのです!!

天然真珠の詳しい説明は《知られざる天然真珠の魅力》でご覧下さい。
ルネサンス バロック真珠 ペンダント 葡萄の房のような天然真珠を使ったペンダント

エナメル、ルビー、ゴールド

16世紀後期
美術史美術館蔵(ウィーン)
天然真珠(バロック) ペンダント 裏 このように金の板状の物で、まるで蔦が這うように真珠のデコボコに合わせてセットするのは、固い宝石ならいざ知らず、宝石に比べたら傷が付きやすい真珠では考えられないことです!!!

もちろん熱は加えられないので、蝋付けが出来ないから何カ所かでかしめて留めているのですが、それにしてよくぞ作ったものです!!

僕はこれを作った職人に会ってみたくなりました。
金具 金具

凸凹にぴったり合うように作られた台座の仕事は素晴らしい!!

天然真珠(バロック) ペンダント 金具 こういうセッティングは、僕は38年間この仕事をしていても初めて見る物です!!

この素晴らしいバロック真珠を見て、

この極めて貴重な天然真珠を活かす為に、作者が試行錯誤のうえ、考えついたセッティングな筈です!!

これは普通の職人では出来ない細工です!!
おそらく何ヶ月もかけて試作を繰り返して作った筈なのです!!
天然真珠(バロック) ペンダント ケース
このアンティークのケースは後でアンティークのケースを使って中を作り替えたケースですが、良いケースなので付いていてラッキーだと思います。
最近では養殖真珠の質の低下により、天然真珠の希少価値が再認識され、オークションなどでは価格が急上昇中です!!
だから僕は天然真珠を使った優れたアンティークジュエリーを皆さんにお勧めしたいのです!♪
後であの時買っておけば良かったと思っても後の祭りなんですから!!

バロックパール ペンダント ルネサンス






バロックパール ペンダント ルネサンス


※研究により、現在では『キャニング候』は19世紀のルネサンス・リバイバルの可能性が高いとされています

ペンダント『キャンニング侯』
バロックパール、エナメル、ルビー、エメラルド、ゴールド
16世紀後期(ヴィクトリア&アルバート美術館蔵)

このペンダントは胴体の部分に天然真珠を使っていますが、ルネサンス期にはこのような面白い形の天然真珠を使った見事な造形のペンダントが作られています。

天然の真珠は600年経ってもこれだけの状態を保っているということなのです!

ルネサンス期のジュエリーは、宝石その物の魅力だけで満足するようなつまらない物はほとんどなく、エナメルを駆使して宝石だけの魅力というのではなく、それを素材としたアーティスティックな作品が作られています!

ルネサンス期は、ジュエリーが絵画や彫刻に匹敵するほどの芸術として評価された時代で、建築家を目指す人たちはジュエリー製作も学んだと言われているのです。
それだけにジュエリー製作者は、芸術家として高く評価されていたので、このような独創的な作品が作られたのです!

でもその後ダイヤモンドのカットが開発され、ダイヤモンドがジュエリーの主役になり、ルビーやサファイヤなどの色石も大航海の時代の到来で豊富に出回ることで、単なる美しい宝石のジュエリーが、アーティステックなジュエリーを駆逐してしまうのです。

そしてジュエリー製作者は芸術家から単なる職人に変わって行ったのです。
もちろん、その後も少数ではあっても芸術家と言えるジュエラーは存在し続けますが、ルネサンス期の傑作のようなレベルの作品を作るのはもう不可能だったのです!


天然真珠を使った歴史上最も芸術性の高いジュエリーはルネサンス期のペンダント(まだブローチは存在しない)だと言われていますが、それは天然の大型のバロック真珠が、芸術家の才能を刺激して創作意欲をかき立てるものがあったからなのです。

皆さんはバロックパールというと、淡水産の養殖の安物のイメージしかない方がほとんどなのではないでしょうか?

淡水産の養殖真珠で無核の物(小さなライス型でビーズのネックレスのような感じで使われている)は、簡単に大量に採れるので養殖真珠の中でも最も安い物です。

それよりは少しましな淡水産の養殖真珠は、イケチョウガイやカラスガイといった、淡水の中で生息する貝に外套膜片のみを挿入し、球状の核を挿入しないので真珠が真円には育たずライス型やドロップ型といった変形の真珠が採れるのです。

淡水産の貝は海で採れる貝とは違い、小型なので小さな真珠しか採れませんし、真珠層がとても薄いので、天然のバロック真珠のような美しい照りとは全く違います!!

天然のバロック真珠と淡水産のバロック真珠の違いは、真円の天然真珠と養殖真珠の違い以上に比較するにも馬鹿馬鹿しくなるほどの大きな違いがあるのです!!

だからこそ、この『キャンニング侯』のような素晴らしい芸術品が作られたのです!!
それだけ大きな天然のバロック真珠が貴重で高価な物だったということなのです!!


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