この指輪は、歴史を覆す世紀の大発見と言われた「ユダの福音書」に関わった、古代美術商フリーダ・チャコス氏のプライベート・コレクションだった指輪です!

その大発見の経緯とフリーダ・チャコス氏のプライベート・コレクションが売りに出された時のカタログをご覧ください。この指輪も掲載されています。

古代ギリシャ アルカイック・ゴールドリング
 紀元前 古代ギリシャ 金製 指輪
アルカイック・ゴールドリング
古代ギリシャ 紀元前6世紀(アルカイック時代)
22〜24K
サイズ 12
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画像Aの貝の指輪は、このアルカイック ゴールド・リングよりさらに100年ほど古い物ですが、同じアルカイック様式のデザインであることが解ります。

中央にライオンのインタリオが彫られていますが、ライオンは古代から太陽-黄金を連想させる物で、高貴さや王者の威厳を表すシンボルなのです!

このことからも、このアテネやスパルタなどのポリスの王または王族の指輪だった可能性が高いのです!

ライオンのインタリオの左右には、アルカイック様式の模様が彫られた格調高いデザインで彫金も力強い見事なものです。

この指輪は作られてから2500年から2600年程も経っているのですが、22〜24金の高い純度の金ならではの古(いにしえ)の輝きは、不思議な魅力に満ちています。

この黄金の指輪を見ていると金は永遠に美しさを保つものであることを実感します!

肉眼ではほとんど無傷のように見える完璧なコンディションですが、拡大画像で見ると無数の細かな傷が見えます。古代の金細工はこれが最大の魅力で、それは2000年以上の時間を掛けて出来た自然の艶消しなのです!金細工の艶消しは非常に高度な技術を要する技術で今では到底出来ない仕上げなのです!

だから今は金ぴかのジュエリーしか作れないのです。
19世紀以降のジュエリーでは、ファベルジェのゴールド シガレット・ケースで完璧な艶消しで実に美しい物を見たことがありますが、このアルカイック ゴールド・リングの美しい輝きは、それを超える美しいものです!

何故なら、この輝きは人為的な物ではなく、2600年もの時を経て自然に出来たものなので、人為的な艶消しにはない特別の味わいを感じるからです!
2600年もの時間は、どんなに高度な技術の艶消しよりも美しく、価値があるということなのです!

美しい半艶消しがどれだけ難しいことなのかを皆さんにもぜひ、知って頂きたいものです。





インタリオの詳しい説明は《知られざるインタリオ》でご覧下さい。

実物大
100円玉の大きさが解る画像 
アルカイック時代 貝 指輪

古代ギリシャ 古典期 指輪 金 紀元前 指輪

シャンク(腕)はベゼル(前面)から後部にかけて少しづつ巾が広くなる太鼓状の形で、上下にビーデッドワイヤーと言われるアルカイック特有の仕事が成されていますが、これがシャンクの形状と相まって実に気品を感じる重要な役割を担っているのです。


ビーデッドワイヤーはプラチナ・ジュエリーのミルとは違い、シャンクとは別に作って付けてあるのですが、これが金細工では今も昔も常識の蝋付けの技法とは違う技法で付けられているのです!!!


この事は僕の友人で、飛んでいるハエを箸で摘んだこともある日本のトップレベルの職人A氏が教えてくれたのですが、これは普通の蝋付けで作られてはいないというのです!!

蝋付けは金のパーツとパーツを付ける技術ですが、付けるパーツとパーツの間に金蝋という約700度の熱で溶ける合金を置き、約700度の熱を加えると、融点が約1000度の金は溶けずに合金だけが溶けて溶接出来るという技術です。


でもこの指輪の場合は、その蝋付けの技法で作られたのではなく、どうやら金と金を直接付けてあるらしいのです!!


と言う事は、約1000度の熱を加えて溶接していることになりますが、それでは肝心の部分が溶けて指輪が台無しになってしまう筈です。


しかしこの指輪には溶けた痕跡は皆無なので、
おそらく瞬間的に約1000度の熱を加えて溶接したと考えられる訳です!!


これは現代人には、信じられない超高度な技術ですが、古代の金細工には理論的には何となく解っていても、実際には出来る訳が無い超高度な技術で作られている物があるのです!!


古代エトルリアの粒金や古代ギリシャの縒り線細工もそうであるように・・・。


この指輪のビーデッド・ワイヤーは、タガネで打ってヤスリで仕上げているのでしょうが、実に整然とした美しい形で、内側まで全く同じ仕事がされている完成度の高い素晴らしい細工です!!

ビーデッド・ワイヤーの輝きは、プラチナのミルの輝きのように冷たい感じではなく、古代の息吹を感じさせる


ビーデッド・ワイヤーは、アルカイック時代の特有の技術と装飾で、この『王者の指輪』がアルカイック時代の物である証なのです!!
ビーデッド・ワイヤー 古代 金細工
ビーデッド・ワイヤー 金細工 古代
ビーデッド・ワイヤー 金細工 紀元前

太鼓の胴のように丸くヤスリで仕上げた部分の上下にビーデッド・ワイヤーを付けたシャンクは、2600年も昔の物とは到底思えない洗練された美しいフォルムです!

これだけ拡大すると傷が目立ちますが、肉眼では傷はほとんど目立たなく、それが自然の艶消しになって古(いにしえ)のゴールドの輝きに感じるのです。

パティナ 古代 ゴールド・ジュエリー
表も裏も全く同じく美しいビーデッド・ワイヤーであることが解ります。
隙間が黒くなっているのはパティナで、ゴミなどが長い間に石化した物です。
古代 指輪 シャンク シャンクは後部が太く、シャンクに近づくにつれて細くなっている美しい形です。
アルカイック様式 指輪 ベゼルの彫金は深く力強いもので、見る者を圧倒する迫力です!
古代 金細工 技法
ベゼルとシャンクを別々に作って付けてあり、その付け方も独特のものであることが解ります。


拡大画像

(カーソルを合わせてクリックするとその部分を中心にフルスクリーンの超拡大画像をご覧になれます)

ルーブル美術館公式サイトで古代ギリシャ、アルカイック時代の作品をご覧下さい。

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