真珠母貝の大きな丸い核をあこや貝などに入れ、平均3年半で出来るのが養殖真珠です。真珠層は0,5mm〜1mmの極めて薄い物です。
つまり養殖真珠は、外側の0,5mm〜1mmだけが真珠層で、中は真珠母貝の大きな丸い核だから短い期間で真円の珠が出来るのです。
だから養殖真珠は大きくても小さくても、天然真珠のように、大きさによって莫大な価格差がついたりすることはないのです。
大きな養殖真珠は核が大きいだけで、真珠層の厚さは小さな真珠と大きくは変わらないからです!
日本で作られている養殖真珠はアコヤガイを使い、核の直径は6mm以上に達しますが、1956年からオーストラリアで真珠養殖が許可されると、アコヤガイよりずっと大型の白蝶貝を使った養殖真珠作りが始まり、その核の大きさは13,2mmに達する大きな物になるのです。
大型の白蝶貝の場合は、真珠層が形成されるスピードもアコヤガイよりもすっと早いので大きな珠でも価格がずっと安くなるのです。
何しろ13mmを超える大きな核を入れる訳ですから当然です(笑)。
あこや貝などの真珠層(貝の内側の虹色に輝く部分)を持つ貝(養殖真珠はほとんどがあこや貝ですが、天然真珠はあこや貝以外の貝からも採れる場合も結構ある)に偶然入った小さな異物を核にして(無核もある)、長年の年月を掛けて真珠層が形成される。
天然真珠の核は丸い訳ではないし、大きさもまちまちです。無核のこともありますか