カボションガーネットに深く魚を彫っているアーティスティックなインタリオ!!
ガーネット・インタリオリング
「魚」
古代ローマ 2世紀
カボションガーネット、ゴールド(18ctゴールド)
リングサイズ:13号(変更可能)、重量:10.9g
ベゼルサイズ:1.8cm x 1.4cm
※指輪の作りはアンティークとまでは行きませんが数十年ほど前のもので、しっかりした良い作りです。
珍しい魚のモチーフ→もしかしてシーラカンス???
ヨーロッパでは、農耕・牧畜を文化の基盤としているので、魚のデザインは一般的に珍しいものですが、オリエント地方では魚は古くから豊穣の象徴でした。
ローマではモザイクで魚を描いたものはありますが、インタリオ(宝石彫刻)となると、少ないですね。
古代ローマのインタリオではガーネットのインタリオ自体がとても珍しいのに、モチーフも魚というのは極めて希少価値の高い作品なのです!!!
古代のインタリオはお守りや印鑑の役目を持っていたので、魚は脇役として、ネプチューンやヒッポカンポス、カプリコーンなどの傍らで泳いでいる姿として登場することが多いのです。
そこを敢えて魚だけで彫っているというのは、もしかしたらこれはシーラカンスだったのか???
な〜んて考えたのですが、余りに珍しい魚だったから、わざわざインタリオに彫らせてお守りとして使っていたという推測も可能性があると思うのです!!!
でもこの魚のインタリオの持ち主は単にこの魚が余程好きだった美食家だった可能性もありますしね(笑)。
まあ、古代ローマのこういう今まで見たことのないモチーフのインタリオはいろいろな想像が出来るところが楽しいところなんです!!
何しろ約2000年前に作られた物なのですら・・・・。
※インタリオに付いては《知られざるアンティークジュエリーの魅力》の【インタリオ&リバースインタリオとはどんな物?】をご覧ください。
このように角度によって、暗いガーネットが内側から光っているように見えます。
カボッションカット(ドーム状)に立体的に彫っているので、大変魅力的なインタリオなんです!!♪♪