/17,500字

ツール

[アンティークジュエリー ルネサンス]

ルネサンスにはご来店が難しい方の為に品物を送って見て頂けるサービスがあります!
TOP
(カタログ)
メールマガジン お問い合わせ
(メール)
Genと小元太の
フォト日記
セミナー
&クイズ
アクセス・地図

《知られざるカメオの魅力》

【カメオは身に付けて楽しめる彫刻】

カメオはジュエリーとして身に付けて楽しめ為に作られたので小さな彫刻です。
それだけに一般の彫刻とは違い、使われている材質が非常に多彩で高価な宝石も使われているのが特徴ですが、それは小さな物だから出来たことなのです。

石像や木彫の仏像などと違い、彫りその物の魅力だけでなく、変化に富んだ素材の持ち味を活かしたジュエリーとして身に付けて楽しめる彫刻なのです。

【現代のカメオとアンティークのカメオの違い】

現代のカメオとアンティークのカメオの違いを知れば、すべてのジュエリーいや、すべての工芸に於いて、アンティークは別格の物であることを確信されると思っています!!

彫り、素材、素材の活かし方、フレームのすべてに圧倒的な差があるからです!!
まあ、それが解らない人は美術とは縁がない人だと思うべきでしょう(笑)

【19世紀中期はカメオがすべてのジュエリーの中でも最も人気があった!】

カメオは古代ローマ帝国崇拝者だったナポレオンが、イタリア遠征(1796年から1797年)で素晴らしいカメオとインタリオのコレクションを持って凱旋したことで、フランスの貴族階級の中でカメオが流行したのです。

その後ナポレオンの甥のナポレオン三世が1848年に即位したことで、フランスではカメオの歴史上最大のブームが起きました。
その頃イギリスは大英帝国の最盛期で、トーマスクックの中産階級をターゲットにした海外団体旅行でイタリア旅行が大人気になり、旅行者はカメオやモザイクをお土産に買って帰ったこともあり、イギリスでもカメオがブームになったのです。

カメオブームの背景にはファッションとの関係もあります。
まだドレスの生地は厚手の重い物しかなかったので、ジュエリーは重量感のある大きな物が好まれましたから、その点でもストーンカメオは当時のファッションにはぴったり合っていたのです。

ストーンカメオは、ナポレオン一世の戴冠式の絵に描かれている女官たち全員が付けているのを見ても解るように、日中付けるジュエリーとしては最も格上のジュエリーとされていたのです!

それに南アフリカの巨大なダイヤモンド鉱床が発見され、ダイヤモンドが豊富に出回るのは1880年頃からですから、ストーンカメオがすべてのジュエリーのアイテムの中で最も人気があったのです!

1850年〜1880年頃は今では考えられないカメオの大ブームになりましたが、今とは違いカメオと言えばストーンカメオが完全に主流で、ジュエリーの大衆化が進むと価格の安いシェルカメオや象牙のカメオがストーンカメオの代用品として作られるようになるのです。

ストーンカメオは複数の色の違う層を持つ石を彫って、色の対比で美しいシルエットとして表現するので、人物は横顔か横向きが圧倒的に多いのですが、画像Bでも解るようにカメオに使えるような大きさの石で適当な複数の層を持つ石はとても少ないのです!

1850年〜1880年のカメオの大ブームの頃は、イタリアからパリとロンドンにカメオの彫り師が移り優秀な人材が集まり育ったのです!
ストーンカメオが高価な物だっただけにカメオに使える石なども

TOP