/4,786字
設
下
ツール
古代ローマの戦いに挑む重装歩兵のインタリオ・リング|エンシェント・ジュエリー TOP カタログ MUSEUM メルマガフォト日記購入方法 お問合せアクセス No.00119 戦いに挑む戦士 ←実物大 ブラウザによって
大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小比が分かります 『戦いに挑む戦士』 古代ローマ インタリオ リング <インタリオ> 古代ローマ(紀元前1世紀〜1世紀) アゲート 技法:グ
ロボロ インタリオ 1,3cm×1cm 重量4,2g <回転式指輪> モダン22ctゴールド(ペンダントとしても使えます) 指輪のサイズ 11(変更可能) SOLD 彫りの良さ、石の珍しさと美しさ、モチーフの面白さ、全てが備
わった古代ローマトップレベルのインタリオ・リングです♪ 小さな石に表現されたリアリティ溢れる古代の戦士の姿は、知的好奇心を捕らえて放さないまさにロマンと魅力あふれる宝物です!♪ 古代ギリシャ・ローマ独
特の技法:グロボロ このインタリオは"グロボロ"と呼ばれる、古代ギリシャ・ローマ独特の技法が使われています。 最初にドリルを使って胸の筋肉や膝部分を丸く彫って印を付け、その印を繋げるようにモ
チーフを彫り進めていく技法です。夜空の星も線でつないでいくと星座になりますが、あのような感じだったのかなと思います。この技法を使うことで、より精確かつ早くインタリオを彫ることができました。 グロボロ技
法が解る画像 胸の筋肉や肩、兜を始め、左右の膝など、基点になる部分がドリルで丸く彫られていることが解ります。 腰の鎧のような部分にも、連続する丸い彫り跡があります。基点としての印付だけでなく、表現の1
手法としてもドリルが使われていた可能性が考えられます。 インタリオの詳しい説明は《知られざるインタリオ》でご覧下さい。 インタリオのモチーフ このインタリオの魅力の1つが、モチーフの面白さです。 古代
ローマの戦士の装備は時代によって変化します。まず戦士が持つ盾を見てみると、楕円形の大型の盾(スクトゥム)が彫られています。 古代ローマ初期(初期の共和政時代)のローマ軍兵士は、古代ギリシャ重装歩兵伝来
の小さな円形の盾を使っていました。 その後、共和政時代(紀元前508年 - 紀元前27年)は大型の楕円形の盾が使われるようになりました。紀元前122年-紀元前115年のレリーフにも、大型の楕円形の盾を持つローマ軍兵
士が彫刻されています。 古代ローマ軍の盾装備としては、長方形の大盾を思い浮かべる方も多いと思います。ローマ軍特有のテストゥド(亀甲)隊列は、映画などでもおなじみですね。 盾の形状が大型の楕円形から長方形
に変わったのは、帝政ローマ前後(紀元前27年)です。盾の進化により遠征しやすくなり、”至高の皇帝”とも言われるトラヤヌス帝時代には最大領土を獲得しています。 この長方形の盾は3世紀の終わりには姿を消し、その
後はまた円形や楕円形の盾が使用されるようになりました。 抜群の彫りのインタリオ 戦士のモチーフは古代ローマのインタリオでは人気がありましたが、このような細部まで彫り込まれた表現は極めて珍しいです。 古
代ローマは階級によってはっきりと服装が分けられていました。軍人の装備もそうです。 このインタリオは、当時の彫りとしては極めて優れています。インタリオは当時印鑑としての役割があり、一般市民にも広く普及し
ていました。このため、古代ローマのインタリオはレベルの低い物から第一級品まで、数多く存在します。 高い地位で重要な役割を果たしていた人物には、偽造防止や判別しすさも兼ねて、よりレベルが高いインタリオが
必要とされました。 この粘土は少し柔らかいせいか、細かい彫りの線が出ていません。このインタリオはそれだけ細密な彫りだということです! しかし兜、マント、盾を握る手、腰の装備まで十分に解ります。 インタ
リオに彫られた戦士の装備で、持ち主がどのような地位の人物かが解ったはずです。 このインタリオを作らせた人物が、高い地位で重要な役割を担っていたことは想像に難くありません。 グロボロで表現された腰の装
備は、共和政ローマの政治家・軍人・文筆家のユリウス・カエサル像の物にも似ています。詳細は調査中です
上
次
直
履
TOP