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ツール
    1. 日本人の琴線に触れる美しい紅葉の表現
    2. 2種類の宝石で表現した熟す果実
    3. ゴールドのダイナミックなフォルム

1. アールヌーヴォーのハイジュエリー

『アールヌーヴォー』は、19世紀末から20世紀初頭にかけて欧米で大流行した美術様式全体を指します。

あまりにも定義した範囲が広すぎるため、結局アールヌーヴォーが何なのかすっきりしないという方も多いと思います。

アールヌーヴォーのカテゴリー
デザイン 自然界 ジャポニズム 御伽話・芸能関連
ジュエリーでの例
原点 【イギリス】
アーツ&クラフツ運動 【日本】
開国により入ってきた日本美術・文化 【フランス】
共和政に移行し、フランス貴族が存在しなくなった後の、庶民の女性が憧れる女性像
モチーフ 植物、動物、昆虫、架空の生物 日本の美術工芸品、日本らしい植物や生物 女優、歌手やその関連する装飾、物語の世界の少女・女性

おおまかに分けると、アールヌーヴォーは主に上記の3つのカテゴリーに分けることができます。それぞれ、さらに詳細に分けることができますが、ここでは割愛します。今回の宝物は、イギリスのアーツ&クラフツ運動の流れを汲む、自然界をモチーフにしたアールヌーヴォーのハイジュエリーになります。

美術商サミュエル・ビング(1838-1905年) 建築家アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ(1863-1957年) 【参考】アールヌーヴォーの大量生産の安物ジュエリー

アールヌーヴォー・ジュエリーの大半は、意図


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