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ツール
翅の縁にはゴールドを彫って黒いエナメルを入れてありますが(シャンルヴェ・エナメル)、これもまた手間の掛かる仕事です。

これらの細工を見ていると、如何にこのブローチが高度な技術と手間を掛けて作られたかがお解り頂けると思います。
そしてそれが特別に作られた一点物の証なのです!!
[拡大3+] シトリンもアメジストも厚さが均一の単純なカットではありません。

表面に微妙な凸凹をつけてあるので、立体感があり、光の当たり方で実に美しい変化があるのです。こういう細部まで気を使った細工は本当に見て嬉しくなりますね♪

上翅と下翅にローズカットダイヤモンドが埋め込んでありますが、そのための相当厚みのあるシトリンとアメジストを使っているのです。
[拡大4+] [拡大5+] 蝶の胴体中央部には厚みのあるローズカットダイヤモンドがセットされていますが、これは一段と厚みのある石で、カットの普通のローズカットダイヤモンドより、カット面数が多いダッチローズカットダイヤモンドです!

このブローチに使われているダイヤモンドはすべてローズカットダイヤモンドですが、全部の石が質の良いカットも綺麗なローズカットダイヤモンドが使われています!
[アメシスト シトリン バタフライ ブローチ アンティークジュエリー+]

蝶は魂を意味し、17世紀から好んで使われたモチーフです。
このアメジストとシトリンはとても美しい色ですが、現代の石のように加熱処理された石でないのは言うまでもありません!

アンティークの天然石についてはこちらをご覧下さい。

[アメシスト シトリン バタフライ ブローチ+]

カットや研磨以外に全く手を加えていない、天然のままの石をオープンセットにしてあるので、とてもナチュラルな輝きです。

石に厚みがあるので、様々な表情が出るのです!

この時代の宝石加工の技術は大変高度なものだったことが良く分かります。

[アメシスト シトリン バタフライ ブローチ 裏+]

裏面を見ても、複雑な形状をカットしているのが解ります。

カット、研磨、セッティングに大変な手間と技術を要します。

裏から、石留めの様子が分かるというのも珍しい。

[ホールマーク+]

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