『アールヌーヴォー』は、19世紀末から20世紀初頭にかけて欧米で大流行した美術様式全体を指します。
あまりにも定義した範囲が広すぎるため、結局アールヌーヴォーが何なのかすっきりしないという方も多いと思います。
おおまかに分けると、アールヌーヴォーは主に上記の3つのカテゴリーに分けることができます。それぞれ、さらに詳細に分けることができますが、ここでは割愛します。今回の宝物は、イギリスのアーツ&クラフツ運動の流れを汲む、自然界をモチーフにしたアールヌーヴォーのハイジュエリーになります。
アールヌーヴォー・ジュエリーの大半は、意図せずその大流行の中心人物となったサミュエル・ビングとアンリ・ヴァン・デ・ヴェルデによって「はびこる粗製濫造の装飾品」と告発され、ヨーロッパにおいて長きに渡り「アールヌーヴォー=醜悪で粗悪なもの大流行」と記憶される結果をもたらした安物です。
アールヌーヴォーの優れたハイジュエリーは本当に数が少なく、アールヌーヴォー・ジュエリーが市場に多い割には、ヘリテイジでご紹介できる機会は少ないです。
この宝物は数少ない、ヘリテイジでご紹介できるアールヌー