だからシレノスのマスクはユーモラスでいて、持ち主の教養の高さも伺わせるモチーフなのです!!
また、ピンにはオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドが使われていますが、ピンにダイヤモンドが使われていることは少なく、これを見ても高級な物として作られていることがわかります。
アンニーバレ・カラッチ
(Annibale Carracci, 1560- 1609)
サテュロス達に持ち上げられながら酔ったシレノスが葡萄に手を伸ばしている。
絵が変形なのは、図書館司書の鍵盤楽器に描かれていたからである。
一見、若いサテュロスが収穫した方が早いようにも思えるのですが、経験豊かなシレノスが葡萄の生育状況を自ら確かめているのかもしれません。
ペリドットの光は暗くなってからも見ることができたので、ローマ人によって「イブニング・エメラルド」と呼ばれました。
ペリドットの高い複屈折率のせいだと思われますが、このピンのオープンセットになったカメオは、その特徴を100%生かした使い方です!!