《知られざるカリブレカットの魅力》
カリブレカットは1900年代に入ってから登場する石留めの技術ですが、特にプラチナの人気が沸騰するデコの時代のハイクラスのジュエリーで多く見かけます。
石を留めるのに爪を使わずに石の両側又は三方向の縁を僅かに倒して留めるのです。
連続する石の間に爪が見えないので、サファイヤやルビー、エメラルドなど、石のすっきりした美しいラインが強調されるのが魅力です。
左はカリブレカットで右はカリブレカットではありません。カリブレカットでない方は石と石の間の爪が目立ちますし、石もラインに合わせて綺麗にカットされていないので、カリブレカットのようなすっきりした美しいラインではないのでがお解り頂けると思います。
カリブレカットは石のカットの名前ではなく、石留めの名前です。
二つの指輪を比較して見れば、カリブレカットが如何に名脇役かが分かるというものです!
カリブレカットがまだなかった時代のルビーの指輪は、小さなルビーが円形状に連続してセットされていますが、石の形が円形なので隙間が空くし、ラインがすっきりした奇麗なルビーのラインには見えません。それに石を留めている爪も邪魔です。
カリブレカットだとエメラルドなどの色石の美すっきりした美しいラインが出るのでデザイン上とても効果的なのです!
このようなきつ