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ツール
有名な指輪のコレクションですが、その膨大の膨大なコレクションの中にも、このガーネット シグネットリングに匹敵するような一点も無いのです!!(二冊セットのコッホコレクションの本を見る限り)

17世紀には、シグネットインタリオは紋章のデスクシールや懐中時計と一緒に下げるフォブにつけるのが一般的になっていき、シグネットリングは姿を消し初めています。

18世紀以降はシグネットリングはほとんど見られなくなり、古代ローマ風のインタリオ をセットした、ジュエリーとしてのインタリオリングが大半を占めるようになります。

そして19世紀中期には、インタリオ自体が好まれないようになり、カメオが女性のためのジュエリーとして大流行したのです。

Gen&Jun Katagiri

[コート・オブ・アームズ シグネットリング アンティークジュエリー+]
[17世紀 シグネットリング+]
ブダペスト応用美術館蔵
[コート・オブ・アームズ シグネットリング 裏+]
[コート・オブ・アームズ シグネットリング シャンク+]

右のリングは以前に扱ったリングですが、このような17世紀のガーネット+金のシグネットリングは非常に珍しく、二つも扱うことができたのは、すごくラッキーだったとお思います。

サイズは違いますが、指輪の作りはほぼ同じで、ガーネットのインタリ付きで、彫りのタッチも似ていることから、作者が同じである可能性が高いのです。

[17世紀 シグネットリング ワインマン+]

シグネット・リング
「ミスター・ワインマン」

ドイツ or 東欧 17世紀
ガーネット、22-24ct ゴールド

画像をクリックしてご覧下さい。

[17世紀 ゴールド ガーネット シグネット リング 斜め+]

インタリオの部分をはじめ、全体的に約400年の時を経た時代感が感じられます。

インタリオの右上に小さな欠けがありますが、希少性から言って全く問題にはなりません。

[17世紀 ゴールド ガーネット シグネット リング 正面+]

この格調の高い気品のある指輪の作りは、正に貴族が作らせた指輪だと感じさせるものがあります。

[粘土に押した画像+] 上から、羽根、ヘルメット、三つに区切られた部にバラのある盾、両側に羽根(もしくは、タンという模様)があります。

僅か1cm四方の小さなインタリオで固いガーネットであることを考えれば実に見事な彫りで、彫りのタッチも18世紀以降のインタリオとは違う、優雅なイメージがあるのです!
[実物大のイメージ画像+]

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