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17世紀 コート・オブ・アームズ シグネットリング アンティークジュエリー ルネサンスにはご来店が難しい方の為に品物を送って見て頂けるサービスがあります! TOP (カタログ) メールマガジン お問い合わせ
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との大小の比率が分かります。 コート・オブ・アームズ シグネットリング ドイツor 東欧 17世紀 ガーネット、22-24ct ゴールドベゼル 1.2cm リングサイズ 13号(変更可能) 重量 11.5g ¥1,300,000.- わずか
1.2cm ほどのガーネットインタリオに、貴族の紋章を彫り込んでいます。 インタリオの多くはアゲートやコーネリアンなどより硬度が低く彫りやすい性質の石を使っているものなので、硬度の高いガーネットでこれほど小
さな石にこれだけ細密なインタリオを彫ってあることは驚異的なことなのです!! ガーネットは暗い赤色ですが、光が差し込んだ部分がほのかに輝いて、落ち着いた味わいがあります。 純度の高いゴールド(22-24ct)の
シャンクは、17世紀独特の八角形のベゼルで、ベゼルとシャンクの作りの良さはこれまで扱ったすべての指輪の中でも類を見ない物です!! 手に持った時にずしっと感じる重量感は、他の指輪とは比べものになりあせん
!! それもその筈で、普通の指輪の重量はは3gから5gなのですが、この指輪は何と2〜3倍の11,5gもあるのですから!! 画像Aの指輪はハンガリーもしくはオーストリアで17世紀に作られたアメジストのインタリオリング
ですが、八角形のベゼルが17世紀の指輪の共通する特徴なのが解ります。 この指輪は、Andrew Ostrosith というスロベニア出身の人物の所有でした。彼はハプスブルグ家に使えていましたが、1606年のウィーン条約の時
に60代で男爵の位を授かってキャリアのピークを迎えており、それを記念して授与された指輪です。 この指輪はブダペスト応用美術館蔵ですが、このガーネットのシグネットリングも当然どこかの美術館蔵になっていても
当然の、極めて美術的希少価値の高い指輪であることをお解り頂けると思います!! シグネットリングはジュエリーとしてのインタリオリングとは違い、文書や資産などが自分の物であるとを認めるシーリングワックスに
押すための実印として作られた指輪です。 貴族や役人だけでなく、商人や職人の頭もシグネットリングを持っていたので、地金には金だけでなく、銀、真鍮なども使われました。ガーネット、クリスタル、ガラスなどの石
に紋章を彫ったリングがありますが、金属だけのリングが多く、金の指輪で半貴石のインタリオが付いた物は、貴族か余程の裕福な豪商の指輪でないとあり得ないのです!! 参考資料としてコッホコレクションの17世紀の
指輪を掲載しましたが、コッホコレクションは、ドイツ人のコッホ一族が三代に渡ってコレクションした世界的に有名な指輪のコレクションですが、その膨大の膨大なコレクションの中にも、このガーネット シグネットリ
ングに匹敵するような一点も無いのです!!(二冊セットのコッホコレクションの本を見る限り) 17世紀には、シグネットインタリオは紋章のデスクシールや懐中時計と一緒に下げるフォブにつけるのが一般的になってい
き、シグネットリングは姿を消し初めています。 18世紀以降はシグネットリングはほとんど見られなくなり、古代ローマ風のインタリオ をセットした、ジュエリーとしてのインタリオリングが大半を占めるようになりま
す。 そして19世紀中期には、インタリオ自体が好まれないようになり、カメオが女性のためのジュエリーとして大流行したのです。 Gen&Jun Katagiri ブダペスト応用美術館蔵 右のリングは以前に扱
ったリングですが、このような17世紀のガーネット+金のシグネットリングは非常に珍しく、二つも扱うことができたのは、すごくラッキーだったとお思います。 サイズは違いますが、指輪の作りはほぼ同じで、ガーネ
ットのインタリ付きで、彫りのタッチも似ていることから、作者が同じである可能性が高いのです。 シグネット・リング 「ミスター・ワインマン」 ドイツ or 東欧 17世紀 ガーネット、22-24ct ゴールド 画像
をクリックしてご覧下さい。 インタリオの部分をはじ
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