プラチナにゴールドバック

プラチナにの台座の裏に金を張り合せるのはエドワーディアン(20世紀初頭のジュエリー)の特徴。

プラチナは一般的に市場に現れるのは1905年に製錬技術が開発されてからですが、プラチナの出がけの時期で精錬コストが高かったのと、武器の製造においてレメタルとしても使われたので、第一次大戦(1914−1917年)が始まると価格が上がり終わるまでは非常に高価で、今の数十倍はした。

第一次世界大戦は1917年に終わりますが、戦争が終わったからといってプラチナ不足がすぐに解消する訳ではないので、おそらく戦争が終わってからも数年間はプラチナが高かったと思われます。

だから面倒な思いをしてわざわざプラチナとゴールドを貼り合わせた物を使っているのです。

ゴールドバックの終焉

プラチナをゴールドバックにするが終わるのは、第一次世界大戦が終わり、徐々に価格が下がる1920年頃からです。

大戦が終わるとロシアのプラチナの産出量が増え、さらなる技術革新とともに大幅に値下がりしたのです。

視覚的効果

普通のエドワーディアンは、すべてプラチナにゴールドバックで、表面から見るとプラチナのジュエリーに見えますエドワーディアンならではのゴールドバックなので、裏の仕上げも驚く程美しいものです。

プラチナとゴールドの板を蝋付けした物を糸鋸で挽き、ヤスリで仕上げてあるのですが、凝った美しい形にすることは至難の技なのです。

表面はプラチナなのに裏はゴールドなのは、背広の裏地に凝るの同じで、日本人の美的感覚にはぴったりですね♪

良い物は裏まで手抜きのない仕事なのはアンティークジュエリーの基本です。

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