エンシェントジュエリー カメオ 古代ギリシャ 紀元前

《英雄アキレス》

古代ギリシャ・ローマのインタリオは、石の質感の良さにいつも見とれてしまうのですが、このカメオも実に魅力のある石で、その石の特徴をうまく生かしたデザインには感心させられます。ベースの層が薄い茶色で半透明、そこに濃い茶色の英雄アキレスがシルエットで浮かび上がって見えるのです。ここで裏から光りを当てて撮った画像を見て頂きながらお話致しましょう♪。
この画像でも若干のバックライトを当てているので、ベースの層が美しい半透明の石である事が解ります。そしてアキレスが単なるシルエットではなく、立体的な浮き彫りであり、石の色も一番上の層の明るい茶色を意識的に彫り残してアクセントにしてあるのです。まるでアキレスが流した血であるかのように・・・!
ベースが半透明で柔らかなイメージであるのに、濃い茶色のアキレスの肉体は黒く輝き、鍛えられた強靱な肉体は、ハードな質感 の層をうまく生かし表現されているのです!!装飾過多に陥った19世紀中期の出来の悪いカメオに比べて、如何に芸術性が高いかは見る目を持った人には一目瞭然でしょう!
2000数百年も前にこの素晴らしい作品を製作したカーバー(彫り師)は、いったいどんな人物だったのか?
もちろんこの発想力、表現力からして、当時の天才的なカーバーだったのは間違いありません!!そしてこれだけの傑作が生まれた当時の文化レベルの高さは 、我々現代人の常識を遙かに越えるものだったのに違いないのです!!

一見跪いているようなポーズは、僕にはアキレスが、その類い希なる跳躍力で宙に飛び、相手を一撃の元に倒す瞬間のように思えるのです。そう思うと、最初解らなかった背景の帯のような物は、アキレスが宙に浮いているイメージを表現するために (高さを表現するために)彫った立木のように思えます。

古代ギリシャ・ローマの場合、圧倒的にインタリオが多くカメオが少ないのですが、その訳をここで考えてみましょう。
1.シュメール(メソポタミア)のシリンダー型インタリオがエジプトに伝わって、印鑑としての指輪が作られるようになり、それが古代ギリシャでは印鑑としてだけではなく、美しい石にギリシャの神々や自然のモチーフを彫った高価なジュエリーとしての指輪に進化した。だから最初はカメオ(浮き彫り)ではなく、印鑑のようにインタリオ(沈め彫り)が多かった。

2.ほんどの人が文字を読めなかったから、サインの代わりにインタリオの指輪が必要だった。

3. 古代ギリシャでは市民=軍人だったから、戦いの時でもカメオより傷が付きにくいインタリオを好んだ。当時は徹底的な男尊女卑の時代でしたから、高価なジュエリー程男性の為に作られた物だったのです。

4. ダイヤモンドの粉末を使った道具が無かった時代だけに、カメオよりインタリオの方が彫りやすかった?

などど、思いつくままに書いてみましたがどうでしょう?
今後これは僕の研究課題にしようと思っています。

とにかく古代ローマ、ギリシャのカメオやインタリオは余りにも数が少なく、市場にはほとんど出て来ない物ですが、価格は19世紀中期の売れ筋商品として沢山作られた物に比べて不当な程安いのが面白いところです!

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拡大-4  

古代ギリシャ カメオ
《英雄アキレス》
古代ギリシャ 紀元前
アゲート
シャンクは18K(イギリス 19世紀初期)
サイズ 18(サイズ変更可能)
この指輪の場合はシャンクはさほど重要ではないのでサイズ変更しても問題は無いと思います。
ベゼル18mm×13mm
Sold

より詳しく知りたい方はどうぞお問い合わせください。裏側の画像など、いろいろな角度からの画像もご希望に応じて送らせて頂きます。遠方の方も原物を見て頂いてから購入をお決めいただけますのでメールかお電話で[TEL:0120-974-384,お申し込みください。


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