ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

ロバート・フィリップス作
エトラスカン・リバイバル・ロケットペンダント

PAX パクス

クロワゾネ・エナメル(有線七宝)、18ct ゴールド
イギリス 1873年

全長: 5cm、幅: 2.6cm、厚み: 0.8cm
重量: 12.6g
SOLD

イギリスのトップ・ジュエラー、ロバート・フィリップスによるエトラスカン・リバイバル・ペンダント。

エトルリアの金細工を模したフレームに、一見モザイクのように見える、白と青のクロワゾネ・エナメル(有線七宝)を施しています。

中央の PAX はラテン語で「平和」を意味していて、面取りされたゴールドの本体の上にモダンな字体でデザインされており、不思議と古代の金細工とマッチしています。

ロバート・フィリップス(1810-1881)は、14歳年上で銀細工師だった兄マグナスと共に、1839年にコックスパー通りにフィリップス・ブラザーズを設立。

1867年のパリ万国博でイギリスのジュエラーとして唯一金賞を受賞。 1870年に、彼の作った珊瑚のジュエリーが流行し、ナポリの珊瑚貿易に貢献したことで、イタリア王から勲章を受けています。

カルロ・ジュリアーノが独立前に働いていたこともあります。

ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント
ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント 1円玉サイズ
ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

ロバート・ブラザーズのメーカーズマーク。

皇太子夫妻が贔屓にしていたこともあり、プリンスオブウェールズの紋章になっているのだと思います。

(大英博物館のサイト参照)

ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

二重の撚り線(よりせん)で外枠を飾り、その中に撚り線と金の輪の二重の円を入れて、白と青のエナメルを施しています。

隙間には粒金をセットしていて、非常に手が込んでいて完成度の高い仕事です。

この白と青のクロワゾネ・エナメルは、ロバート・フィリップの他のジュエリーにも施されています。

クロワゾネ・エナメルに付いては《知られざるアンティークジュエリーの魅力》のエナメル(七宝)ジュエリー【エナメルの技法】をご覧ください。

ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

バチカンには本体と同じ装飾が大きさをグラデーションさせて配置してあります。

このような部分まで完璧なのは、高い顧客のレベルに答えて良い物を作っていた証です。

ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

中央は、面取り(ベヴェル)になっています。古代のリバイバルの要素を持ちながらも、文字のデザインなどにモダンな感覚を取り入れています。
ローマンモザイク ブローチ

(参考)
イタリア 1850年頃
ローマンモザイク、ゴールド
作者不明
フィラデルフィア美術館

PAX(パクス)とはラテン語で平和という意味です。

左の19世紀中期のモザイクブローチは、PAXの文字と平和を象徴する鳩が描かれています。

(右→)ペンダントのアルファベットがモノグラムのように組み合わされてデザインされていたので、何かキリスト教のシンボルかと思ったのですが、XがPAの下になっているので、PAを先に読み、P A X となると解りました。

ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント
↑文字部分拡大
ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

裏には、

FM AND L.W.C. to N.G.R.
9TH DECR. 1873.

と彫ってあります。
ロケットにはカバーガラスがついています。

ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

どこから見ても、完成度の高い細工が楽しめます。
ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント
1円玉サイズ ←実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

 

高級シルクコードをお付け致します。


ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント

【参考】

ロバート・フィリップ(フィリップス・ブラザーズ)によるブレスレット(1870年頃)

古代の金細工を元にデザインされたブレスレット。青と白のクロワゾネ・エナメルを施している。

元になったエトルリアの古代のブレスレットは、おそらく金細工のみだったと思われます。

このエナメルは、彼の他の高級ジュエリーにも施されています。

類似するブレスレットが大英博物館に所蔵されています。

ロバート・フィリップス エトルスカン リバイバル ゴールド ペンダント


フィリップス・ブラザーズによるジュエリー(1850-1875年)

ロープワークのジュエリーが2点あります。

大英博物館のハル・グランディ・コレクション。

ネオ・ルネサンス クロス・ペンダント アンティークジュエリー

【ルネサンスでお取り扱いした他のロバート・フィリップ作品】

ネオ・ルネサンス クロス・ペンダント
イギリス 1870年頃
ロバート・フィリップス作
18K、ブラック&ホワイト・エナメル(シャンルヴェ・エナメル)
5cm×3,5cm(バチカンを含む)
SOLD

この素晴らしいネオ・ルネサンス クロス ペンダントは、1546年頃に描かれたエリザベス1世の肖像画に描かれているペンダント?と非常によく似ています。

画像をクリックしてご覧下さい。


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