アンティーク シェルカメオ ブローチ アテナ
アンティーク シェルカメオ ブローチ アテナ

シェルカメオ ブローチ
『アテナ』

イギリス 1860頃
シェル、12ct ゴールド

回転式ロケット付き

大きさ 5.2cm × 4.7cm
本体厚み 1.8cm 重さ 22.0g

Sold

19世紀中期のシェルカメオとしてはかなり手の良い物で、コリント式のヘルメットを斜めに被ったアテナ女神を彫っています。

ヘルメットの部分と顔の部分で、白の質感が違って見えるのは、シェルの凸凹を活かして立体感を出した彫りだからです!!

ストーンカメオでは地の部分がすべてフラットですが、シェルの場合は凸凹で、優れたシェルカメオでは、その凸凹を活かして立体感を表現しているのです!

この画像では解りませんが、地の部分の磨きが素晴らしく、綺麗な艶を出してあります!!
現代の作家物のシェルカメオは全く艶が無いですが、シェルは研くのが大変難しく手間が掛かるからなのです。

アンティークのシェルカメオでも、中級以下の物では磨きに手間を掛けていないので、余り艶が良くないのです。

19世紀中期にカメオが大ブームになると、シェルカメオが沢山作られるようになるのですが、それだけに低品質の粗悪なシェルカメオも沢山作られています。

粗悪なシェルカメオは彫りも下手で雑な仕上げですし、フレームが金ではあっても9金で、それ以下の物では金メッキのフレームで粗悪な仕事の物が大半です。

そんな中でこのフレームは12金を使ってあることは、19世紀中期のシェルカメオとしては中の上と言えるレベルの物だからです。

フレームには二本の溝を彫り、そこにブドウの粒金風の装飾を四カ所に付けてあります。
ブドウの葉には繊細な彫金が施されており、二本の溝が彫ってあることで、光の当たり方で変化する輝きの中にブドウの装飾が浮かびあがるなかなか美しいフレームです!♪

19世紀中期のシェルカメオでは、モチーフ、彫り、フレームの三拍子揃った物はなかなかありませんので、このリーズナブルなプライスならとてもお買い得なカメオだと思います!♪

拡大

ヘルメットにはエロスの乗ったペガサス、ライオン、猟犬が彫られていて、実に見事です。

ヘルメットの鶏冠(とさか)のような装飾や、うなじに流れている髪の毛も細かい彫りで質感を出しています。

顔の部分もアテナらしく端正な顔立ちをしています。



余談ですが、欧米の19世紀中期から後期にかけての映画では、女性の多くがカメオを着けていますが、ほとんど全部が最悪の出来の安物を着けているののにはがっかりです(笑)。

「風と共に去りぬ」「シャーロックホームズ」等々・・。
カメオ以外の時代考証はしっかりしているし、結構良い物を使っているのにね。


アンティーク シェルカメオ ブローチ アテナ 側面

シェルカメオはストーンカメオと違って、貝の曲面を生かした彫りが魅力です。

このカメオも中央が厚くなっていますが、ヘルメットの部分が特に厚くなっていて、立体感を感じます。

 


 

回転式ロケット

このカメオのフレームは凝った作りで、カメオの裏がロケットになっていて、回転するようになっています。

旅行の時にロケット部分に家族の写真を入れて楽ししんだのでしょう。

 

裏 回転式ロケット
フレームには12ctのホールマークと「WD」というメーカーズマークがあります。
実物大
1円玉サイズ ←実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。
1世紀中期のシェルカメオとしては中型(5.2cm × 4.7cm )なので使いやすいと思います。
シェルカメオは軽いですしね。


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