カメオ　クラバットピン

イギリス
カメオ　19世紀初期
フレームとピン　19世紀後期

アゲート、18ct ゴールド
（ピンは 9ctゴールド）

サイズ　約9.5cm
カメオ　約2.0 cm × 2.5cm

Sold

ヴィクトリアンのカメオとはひと味違う、ジョージアンのカメオならではの独特のアゲートが使われている素晴らしい彫りのカメオです！

左の５倍以上に拡大した画像でも十分に楽しめる見事な彫りです！

ヘルメットの部分と鱗の胸当て部分は磨いて艶を出しています。

ヴィクトリア時代のストーンカメオは、二層のアゲートの白い部分に人物像を彫っている物がほとんどですが、このジョージアンのカメオは、英雄の逞しい日焼けした肌を思わせる朱色の層を採用しているのが、アーティスティックですね。

この人物が身につけている鱗の胸当て（ロリカ）は、金属の小さな板を鱗のようにつなぎ合わせて作られている大変手間のかかる高級なもので、身分の高い人物であることを表しています。

「イリーアス」に登場するアイネイアスやヘクトルのような英雄を思わせます。

どの角度から見ても「絵」になる彫りです。

単に細密なだけでなく、相当な彫りの腕前でないとこの迫力のある感じは出てきません。

１９世紀のしっかりした金の枠がついています。

カメオの地の部分は芋ようかんのようなマットな感じに見えますが、日に透かしてみると自然な透明感のある石であることが解ります。

ピンに渦巻き状の滑り止めがついているのも１９世紀の物の特徴です。

大変良いデザインとなっていますね。