ゴールドペン アンティーク
ゴールドペン 裏 アンティーク
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ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

『音楽の捧げ物』
ゴールドペン
イギリス 1820年頃
ルビー、エナメル、18ctゴールド
長さ26,7cm
オリジナルケース付き
Sold

僕は昔からアンティークのステーショナリーが好きで、特にペンの良い物はいくつか扱って来ましたし、いろいろなペンを見てもきましたが、これほど素晴らしい造形で、こんなに見事な細工の物は見たことがありません!!

小枝の先端に楽譜を付けた独創的なデザインは、作者が単なる腕の良い職人の粋を超えた、アーティストの資質を持った人物に違いありません!

そしてこのペンの注文主は、音楽家のパトロンだった貴族かも知れませんし、又は自分も音楽が好きで、音楽の趣味のある愛する人への贈り物にしたのだと思います。

いずれにしても、特別に注文された世の中にたった一つのゴールドペンには違いないのです!!

産業革命以後、経済が良くなっているのに長い間、新しい金鉱脈が発見されず、金価格が猛烈に高かった時代であることを考えると、このペンが如何に貴重で贅沢な物だったかが想像出来ます。

では拡大画像を見て頂きながらこのペンの細工に付いてお話致しましょう。


ゴールドペン 拡大2
小枝の先端はさらに細い三本の枝になっていますが、その曲がり具合はまるで本物の小枝のような見事な造形です。
この繊細至極の彫金は、完全に立体的な作りなだけに想像を絶する難度の高い彫金です。
ゴールドペン 拡大3
小さな木の葉を自然の小枝に感じるような位置に付けてあるのも作者のセンスが如何に素晴らしいものであるかの証です。
ゴールドペン 拡大4
楽譜の裏は小さな点を打った模様がありますが、これも気の利いた装飾です。繊細至極の彫金は裏はもちろんどの角度から見ても全く手を抜いていない完璧な仕事です。
ゴールドペン 拡大5
五個のルビーは色が揃っていませんが、もしかすると注文主が持っていた何らかの思い出がある石を使ったのかも知れません。
ルビーの左の少し離れた位置の装飾も気が利いていますし、右側の鋭角な形の彫金も見事です。
ゴールドペン 拡大6
ルビーの裏の彫金も素晴らしい物で、これはすべて彫り出しているのです。作者の良い物を作ろうという心意気を感じます。
上下の縁には肉眼では見えないほどの超繊細な模様が彫られていますが、もう、ここまでくると言葉出ないほどの感動的な彫金です。
ゴールドペン 拡大7
右上の装飾は単なる装飾ではありません。実際にペンを持って使う時に指に触れる部分で、ちゃんと持ちやすいようにバランスなども考えて作っているのです。毎日使う実用的なペンはないにしても、ちゃんと使うことも考えて作ってあるのが素晴らしいです。


ゴールドペン アンティーク
細長く先端が細くなった円柱で、しかも実際の小枝のような不規則な形にテーパー加工するのは、いったいどうやったら出来るんだろうと思う超難しい細工です。
ゴールドペン 拡大11
そしてもっと難しいのは、小枝のような模様をタガネで付けることです。僕は38年もこの仕事をしていますが、こういう彫金は見たとこがありません。
単に正確に模様を彫金するのでなく、実際の木肌のようにタガネで模様を打つことは、高度な技術だけでなくセンスが必要です。
アンティークの優れた金細工の中には一点の乱れもない完璧な仕事の物もありますが、このペンのような技術の良さだけでは作れない物に、僕は強い魅力を感じます。

付けペン アンティーク
このゴールドペンは金の色も実に良い色です。もしすると18K以上で20Kぐらいあるかも知れません。
ゴールドペン 拡大8
小枝の所々にある枝を切断したような部分も自然の小枝のようで素晴らしいです。
 
ゴールドペン 拡大9
作者が徹底して自然の小枝のように感じられるように、造形も細工も意識して作っているのが分かります。こういう仕事ぶりを見ていると、作者はこのペンを作ることが楽しくてしょうがなかったんあろうなと思えて来ました。
ゴールドペン 拡大10
注文主も美的センスを持った人物で、信頼関係もあったから出来たペンなのだと思います。
そうでなければこれほど素晴らしいペンは作れない筈です。
ゴールドペン 拡大10
均一に模様を彫るのではなく、自然の造形を意識して作っていることが伝わって来る仕事です。それは一流の職人は芸術家でもある証です。
ゴールドペン 拡大12
腕の良い職人はいても、芸術家のように独創的なデザインの物を作ることが出来る職人はまずいないものなのです。
ゴールドペン 拡大13
作者は実際の小枝を手に取って良く観察したうで作っているのに違いありません。
ゴールドペン 拡大14
ゴールドペン 拡大15
小さな切り株のような部分の上部にまで模様が彫られています。
 ゴールドペン 拡大16

左の切り株のような部分の彫金に、作者がどれだけこだわりを持って作ったかが分かるというものです。

ゴールドペン 拡大16
このペンの金細工は360度どの角度で見ても美しく、その完璧な彫金は絶賛に値するものです。

ケース
ケース2
200年ぐらいは経った布らしい経年変化が感じられるケースです。

このような独創的なデザインで超難度の技術が必要な作品を作るには、試作を繰り返し作らなければならないので、最短でも1年〜2年は掛かっているでしょう。

だとしたら、現代の一流の職人の工賃が600万円ぐらいだとしても、工賃だけで600万円〜1200万円は掛かったということです!!

一本のペンの為にこれだけのお金を掛けた人がいたということが驚きです!
生まれながらにして優雅で、日常生活の中でも美を意識して生きた貴族のような人種がいた時代でなければ、このような美しいペンは作れないのです!

現代のお金持ちは、投資目的で何十億の絵画を買う人や、数千万円もする宝石を使った有名ブランドのジュエリーを買う人たちは大勢いても、ペンにこれだけの金額を使って注文するような人は皆無なのです!!

だから世の中に一つしか存在せず、今では絶対に作ることが不可能なこの『音楽の捧げ物』が、たったの120万円というのは本当は安すぎる価格なのです!!

それにしてこのペンはどんな人物が注文してどんな職人が作ったのか?
そして贈られた人はどんな人だったのか?
それを想像することが楽しいのです。

このペンは僕が自分の宝物として長い間持っていた物ですが、もう充分楽しんだので、次の宝物に挑戦する為に売ることにしたのです。

次はどんな人が持ってくれるのか・・・?
僕はこのペンに相応しい人が現れることを確信しています。

                                ルネサンス Gen Katagiri



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