『ヴァイキングの盾』
ブローチ
スカンジナビア　1878年
シルバーギルト
直径　4,7cm
重量16,8g
Sold

このブローチは8世紀から11世紀にかけてヴァイキングによって作られた、素晴らしい細工の金細工のブローチを1872年にスカンジナビアで再現した作品です。

おそらくヴァイキングの遺跡から発掘された物に刺激を受けて作られた作品で、大英博物館に所蔵されている《Hull Grundy Collection》にも同様の作品があります。

ヴァイキングは、西ヨーロッパ沿海部を侵略したスカンディナヴィアの武装船団（海賊）のイメージがありますが、それはおおいなる間違いで、ノルウェーの考古学者であるヘイエルダールが述べたように、その地においては農民であり漁民であったのです。特に手工業に秀でており、職人としての技量は同時代においては世界最高のレベルであったのです！


当時、世界で最も巧みに船を操ったヴァイキングならではのデザインで、船のロープをモチーフにした複雑な作りです。


何だか目が廻りそうな複雑な構図で、ヴァイキングの盾のイメージなのだと思います。

西ヨーロッパが暗黒の中世と言われた時代に、経済的にも隆盛を誇ったスカンジナビアが、金細工のレベルも西ヨーロッパを凌駕していたことが頷ける興味深い作品です！！