オプタ・ミレー
アールヌーボー 飾りざら 「フクシア」

オプタ・ミレー作 (フランス) 1875年頃

磁器にエナメルを施した物

直径23cm











日本やイスラムの芸術に影響を受けたオプタ・ミレーは東洋的なイメージの作品を作り、1899年の博覧会で金賞を受賞しています。
その作品はオルセー美術館(パリ)にも所蔵されています。

この作品には金箔が使われているところに重要な意味があります。
これは明らかに日本の金屏風に描かれた絵に影響を受けたと思われるからです!

金箔を使った作品はヨーロッパでは作られていなかった筈で、あのクリムトの「黄金の時代」と言われる磁器に描かれた1907年の作品『接吻』『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像J』には金箔が使われていますが、ヨーロッパの絵画としては初めて金箔を使った作品として高く評価されています。

このオプタ・ミレーの作品はクリムトの作品よりずっと前の1875年頃に作られており、その意味で彼が早くから日本美術に刺激を受けた優れた作品を作っていることが分かります。

金箔にはまるで磁器の技法のヒビ焼きのような模様がつけれられていて、シクラメンの花と葉はクロイゾン・エナメル(有線七宝)で美しいグラデーションが表現されています!

この『フクシア』は彼の多くのの作品とは違う独創的な作品です!
日本の金屏風の絵に刺激を受けているものの、日本の陶磁器には見られないクロイゾン・エナメルと金箔を使った独創的な技法で表現されているからです!!

アールヌーボーのガラスの作品は、日本でも人気があり高価な値段で販売されていますが、このような陶磁器の作品はほとんど紹介されておりません。そのような中でこのオプタ・ミレー
の知られざる優れた作品を皆さんにご紹介出きますことは嬉しい限りです。
オプタ・ミレー
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