スウェーデン アンティークジュエリー スウェーデン アンティークジュエリー 裏
実物大 100円玉の大きさが解る画像 

ダイヤモンド ブローチ&ペンダント

スウェーデン 1920年頃
オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、
ローズカットダイヤモンド、
天然真珠、プラチナ
6,4cm×4,3cm(決して大きいというイメージではありません。とても使いやすい大きさです)
Sold
アンティーク皮ケース付き(オリジナルではありません)
ブローチのピンを外す為の象牙の柄のネジ回し付き




このスウェーデンのブローチ&ペンダントは、同じ年代の他の国のプラチナ・ジュエリーにはない不思議なフィーリングを感じます。

作者は何かをイメージして作ったように僕には思えるのです。
何だか北欧神話に出て来る妖精のような気がしてきました。

このブローチには、他の国のプラチナ・ジュエリーとは違う暖かみとか、どこかユーモラスな可愛らしさを感じます。

上部が僅かに立体感を出したりフラットな作りですが、見た目には立体感を感じさせる良く考えられたデザインです!

センターストーンだけは大きなダイヤモンドを使っていますが、少し大きめのダイヤモンド以外は、多数の極小ローズカット・ダイヤモンドを使っています。
小さな石は半端じゃない小ささで直径0,5mmもあるかどうかのもの凄く小さなダイヤモンドを使っているのです!!

実はこれがこのブローチの最大の特徴であり魅力なのです!
上質の極小のローズカットダイヤモンドを連続して留めてあるので、まるで夢のような繊細で美しい輝きを発揮しているのです!!

そして極小のローズカットダイヤモンドの輝きを活かすには、透かしやミルも繊細でなければならないし、全体の繊細さを感じさせるデザインが要求されるのですが、それが完璧に出来ているのは高度な技術と圧倒的な手間を掛けて作っているからなのです!

極小のローズカットダイヤモンドのフレームは円形、菱形、正方形でこれだけの数で、しかもとても小さなフレームなだけに、もの凄く手間の掛かる仕事です!

石が小さければ小さいほど留めるのが難しいですし、一見高そうには見えないので当時もここまで徹底して極小のダイヤモンドを使ったジュエリーはとても少ないのです!

エドワーディアンからデコ初期のプラチナ・ジュエリーには繊細精緻なミルが打ってあるのは当たり前ですが、このスウェーデンのジュエリーのミルは、すべてが繊細な作りなだけに、普通の物よりずっと繊細でシャープな実に美しいミルです!

下に下がっている部分の作りも素晴らしい物で、数カ所が稼働する構造により、まるで布のようにしなやかに揺れるのですが、これを手にってご覧になられた方は一様に感心されるようです。

下に下がっている部分の小さな天然真珠は徹底して選び抜かれた実に美しい真珠で、ローズカットダイヤモンドをセットした、連続する小さな菱形のフレームの間に入るセットされていますが、連続する鋭角なラインと円形の真珠の組み合わせは、本当に美しいと感じさせるデザインです!

連続する小さな菱形のフレームから下がるタテの三本づつの細いラインの中間には、小さな正方形のフレームがあり、中に極小のローズカットダイヤモンドがセットされています。

横に連続する小さな菱形と四角のフレームが細い三本の線でつながれ、それに球形の真珠を組み合わせたデザインは、上部の柔らかな曲線で構成された造形とは対照的で、そのコントラストがこのジュエリーの美しさをより一層引き出しているのです!

では各部の拡大画像を見て頂きながらお話を続けましょう。

※ケースはアンティークのケースですが、オリジナルではなくて、近い時代のロシアのメーカー「アルンド社」のケースであることが分かりました。

「アルンド社」はファベルジェとの協力関係にあったメーカーだと、メルマガ会員でロシアのジュエリーを研究されていらっしゃる方から教えて頂きました。
スウェーデン ブローチ&ペンダント アンティークジュエリー
 
表から見るとセンターストーンを取り巻く11個のダイヤモンドがとても細い線でつないでいるように見えますが(拡大画像でははっきり見えますが肉眼ではほとんど見えない!)、裏から見るとこんなに太かったのかと驚きます!!これははナイフエッジよう技法ですが、見えない程に細く見えるナイフエッジは初めてです!!
これはスーパーナイフエッジです!!表からは細く見えて華奢に感じるのですが、裏から見ると充分な強度が保たれる構造になっているのです!だからこのジュエリーが約100年近くもの使用に耐えてびくともしないのです!!僕は繊細で美しいジュエリーほど、高度な技術と手間が掛かるので、現代では到底出来ない物だと言って来ましたが、このスウェーデンのジュエリーは、当時のジュエリーの中でも別格の繊細な作りだと思います!

見後側の外側の逆L字型ライン上部には、グラデーションになった丸い粒がありますが、これはすべて彫り出した物で、各部に多数同じ仕事がなされていますが、この手間のかけ方は尋常ではありません!!

ローズカットダイヤモンドもグラデーションになっているのが分かります。

逆L字型ラインの右側の4本のダイヤモンドがセットされたラインをご注目ください。上部が細くて下に行くに従って太くなっています。そしてその間の透かしのラインが同じ太さになっていますが、これはたった1mmもない細い透かしなのです!!これはこのジュエリーの繊細な美しさにとても重要な役目を担っているのです!でもこれほど細い透かしをいったいどうやって入れたのか不思議でなりません!!

しかも見た事もないような美しいミルが打たれているのです!これは驚異の技術です!!!
極小のローズカットダイヤモンドの裏も窓を開けたオープンセッティングだから、美しく輝くのです。
実物大
実ブルの大きさを考えると驚異の繊細な作りが解ります! 裏の美しさにも驚かされるのです!ゆやかな
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穏やかで美しい曲線で構成されたデザインは心地良い立体感を感じさせるものです。センター

 


ミルグレーン 拡大
実物大100円玉の大きさが解る画像 
センターストーンの周りの少し大きな11個のダイヤモンドは、肉眼で正面から見るとまるで宙に浮いているように見えるのが不思議だったのですが、この角度からの拡大画像でその秘密が分かりました!

一つ一つのダイヤモンドが長い筒状になっていて、上部の縁から少し下の部分に細い板状の物に蝋付けされているのです。
筒状の物が他の部分より少し持ち上げてあるので、ダイヤモンドが宙に浮かんで輝いて見えるのです!!♪ここまで考えて作っているのには感動します!!どんな人物が作ったのか会ってみたくなりますね。

センターの大きなダイヤモンドも実に奇麗に揺れますが、これも特別な工夫がなされています。

この角度で見ると、微妙に立体感を出した作りなのが分かります。
直径2mmほどの小さな天然真珠でこれだけ照りの良い完璧な真円真珠は過去に記憶がありません!

連続する小さな菱形と正方形の台座と小さな真円真珠の美しさは格別です!

真珠と真珠の間の少し大きめのダイヤモンドも肉眼では宙に浮かんだいるように見えるのです!!そして横長のプレートには、肉眼では気がつかないような、極小のダイヤモンドがセットされています!!
動かした時にきらっと輝くので初めてダイヤモンドがセットされているのだと分かるのです!それはまるで輝く砂粒が付いているような不思議さなのです!

極小のローズカットダイヤモンドもすべてオープンセッティングですが、これは極めて珍しいことです!!だからこんなに小さなダイヤモンドでも美しい輝きがあるのです♪

この部分も表の細い線にしか見えないのに、裏はしっかりした作りであることが分かります。これはヤスリでもの凄い時間を掛けて一つ一つのパーツを削って仕上げる気の遠くなるような作業で、これを作るのにいったい何年がかりで作っただろうと思います。
職人の工賃が今だと一年で700万円だとして2年なら1400万円が工賃だけで掛かってしまうことになります。それに材料費や販売店の利益がプラスされるとしたら、3000万円にもなってしまうということなのです!
まあ、現代のただ大きな石が付いているだけのつまらぬダイヤモンド・ジュエリーでも3000万円ぐらの物は珍しくないですからね〜(笑)

でもそういう高い物を買う人種には未来永劫このスウェーデンのジュエリーのような繊細な美しさは理解出来ないのです!



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真珠と真珠の間の少し大きめのダイヤモンドも肉眼では宙に浮かんだいるように見えるのです!!そして横長のプレートには、肉眼では気がつかないような、極小のダイヤモンドがセットされています!!
動かした時にきらっと輝くので初めてダイヤモンドがセットされているのだと分かるのです!それはまるで輝く砂粒が付いているような不思議さなのです!


この角度で見るとこの部分の美しさが実感出来ますね。
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100円玉の大きさが解る画像 
一番小さなローズカットダイヤモンドは1mmに満たない極小にダイヤモンドなのです!
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この角度で見ると細い線が実は板状の物であることが分かります!小さな石をセットしている筒状の物も可成り長さのあるものであることが分かります!
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裏を見ていても飽きない美しさがあるのです。どれだけの時間を掛けて仕上げたものか・・。

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