メモリアル リング
メモリアル リング 『歴史を秘めたメモリアル リング』

オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド、18K
サイズ13,5(変更可能)
イギリス(チェスター) 1900年
※ホールマークにより確認
Sold

この指輪はベゼルが大きく開くロケットが付いていて、蓋を開くとALFLEDと彫金された文字が蝋付けされています。

とても小さな文字を彫ること自体やっかいなことですから、それなりの人物が特別に注文して作らせた指輪であることが分かります。

シャンクの部分は磨いてありますが、ロケットの蓋の部分は艶消しで永遠を意味する蔦を彫り、中央には厚みのあるハートにはダイヤモンドをセットしてあります。
蓋の上下にはとても細い美しい縒り線が蝋付けされているなど、細部まで気を遣った良い仕事がしてありますし、とても気品のあるデザインです!

この指輪はメモリアル・リングでもラブジュエリーなのか、モーニング・リングなのか判断に迷います。

モーニング・リングならロケットに髪の毛が入っているのは普通ですし、黒いエナメルを使ったりしているものですが、そうじゃないですからね。
でも考えてみると、よく知られている如何にもモーニング・リングというスタイルは、この指輪が作られた1900年頃には廃れてこのような一見モーニング・リングには見えないデザインが好まれるようになっていたのかも知れません。

そう言えばモーニング・リングは19世紀中期までの物しか見ていないような気がします。

ALFLEDと言う名前は、少ない名前で由緒ある家柄の男性の名前で見かけるものです。
あのダンヒルの創業者もALFLEDという名前ですしね。

実は1900年にヴィクトリア女王の次男のアルフレッド公爵が亡くなっているのです。
その翌年にはヴィクトリア女王も亡くなっています。

ヴィクトリア女王は晩年、プライベートな時間には宝石を使ったきらびやかなジュエリーはほとんど付けず、亡くなった身内のモーニングジュエリーだけを付けていたそうです。

この指輪は、1900年に作られた物には間違いありませんし、ALFLEDという名前が彫られている優れた作りの気品のある指輪なだけに、もしかしたらと想像することが出来る歴史を秘めた指輪なのです!

モーニングリング
メモリアルリング  
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